写真：映画『コンフィデンスマンJP』での竹内結子＆三浦春馬。
竹内結子さんなぜ・・・と、結子さん自死のショックを引きずらずに立ち直ってください。なぜ、なぜ？と悲しみの感傷に心を置いたままでは、三浦春馬さん、芦名星さん、藤木孝さんという名優たちの死の影響を受けつづけます。笑うか怒るかで断てます。
コンフィデンスマンJPの呪い、
ブラッディマンデイの呪い、、、
などの呪い説もあります。しかし今回はこれには深入りしません。なぜ、自死が連続しておきるのかにフォーカスします。日本では江戸時代、ヨロッパでも同時期1700年代から自殺の連鎖は史実として記録されています。
後追い自殺
後追い心中
亡くなった方への思慕（しぼ。思い慕い恋しく思う）のあまりに自ら命を絶つことです。
ある種の社会現象です。危険です。
自死された人をほめ称（たた）えてはいけません。
竹内結子は三浦春馬の魂に呼ばれた。
ネット投稿に鋭い指摘をみつけました。こうです。
悩みがあったかなんて、知る由もない。
遺書が無いのは、どういうことなのか。
突発的な衝動を、誰が食い止めることができようか。
誰が兆候に気付くことができようか。
「いのちの電話」などに相談をと、呼びかけるしか方法は無いのか。
多くの人人が悲しみの感情移入にとどまっているのです。↑この方はそれでは何の解決にもならないことに気づいています。
感情移入が後追い自死を招くのは世界的にどこの国でもおなじです。ウェルテル効果（後追い）が連鎖的に起きます。
霊的には憑依です。三浦春馬さんの魂に呼ばれるのです。霊的な話を嫌う方々も多いと思いますので今回ここでは省きますね。
竹内結子のバカヤロウ、アホンダラ、マヌケという怒りの爆発のほうが悲しみに浸るよりはウェルテル効果（後追い）を絶つのです。
残された二人の子供はどうなるんだ！ 14歳の中学生、長男は実父中村獅童さんに戻すのか、養父中林大樹さんに育てさせるのか、生まれたばかりの子（8ヶ月）を捨て！ ばか、あほ、です。天国への虹の橋を渡ることはできません。
ウェルテル効果（後追い）とは何か？
「ウェルテル」は、ゲーテ著の『若きウェルテルの悩み』（1774年）に由来します。主人公、ウェルテルは最終的に自殺します。この本に影響された若者達がウェルテルと同じ方法で自殺したことが起源で名付けられました。
画像：ゲーテ
『若きウェルテルの悩み』ネタバレあらすじ 引用
（https://matome.naver.jp/odai/2150993978594468001）
上流階級の青年ウェルテルは、用事があって小さな村に逗留します。そこでロッテという娘に合い、惚れます。
しかしロッテにはアルベルトという許婚がいました。彼が旅行から帰ってきたので、ウェルテルもロッテを諦めて役所に仕官します。しかし上司とそりが合わず、赴任先の人々との階級意識に凝り固まった生活にもなじめず、すぐに退官します。
傷心のウェルテルはロッテが忘れられずに、引き寄せられるように彼女の村に再度向かいます。しばらくロッテと時間を過ごしたのち、彼女が自分のものにならないことに絶望して、ウェルテルはピストル自殺をします。（終）
いかがでしょうか。かなりハイテンションな悲劇です。社会の因習に不満を隠さず、自分の本能というか衝動に殉じて、キリスト教で禁じられている自殺を決行したウェルテルは、当時のヨーロッパで熱狂的な共感を集めました。主人公を真似て自殺する若者が多くいたそうです。
おおお涙。
真似て・・・三浦春馬さん、芦名星さん、藤木孝さん、そして竹内結子さん・・クローゼットで縊死。遺書がない・・・おなじです。
ウェルテル効果（ウェルテルこうか、英: Werther effect, 独: Werther-effekt）とは、マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える事象を指し、これを実証した社会学者のディヴィッド・フィリップス（David P. Phillips）により命名された。特に若年層が影響を受けやすいとされる。（Wikipedia）。
マスメディア、新聞、テレビなどの影響が自殺者を増やすという解釈が一般的ですが、報道だけに責任を押しつけて罵っているくらいなら、寝ていてください。
ウェルテル効果（後追い）日本での江戸時代～の実例。
・寛永十八年(一六四一)に、肥後国（熊本）殿様、細川忠利の亡きを追い家来の藩士、１9人が殉死します。殉死は自裁、自決、自死でもあります。感情移入の頂点です。
関連記事：『阿部一族』森鴎外。感想＆あらすじ–故殿様を19人が後追い！
まだ報道機関はなかったが、武家社会内でのコミュニケーションは活発で報道以上の力を持っていました。自決の方法は全員、切腹、全員おなじです。
・元禄・享保年間（1700年ごろ）、劇作家近松門左衛門は、『曽根崎心中』（1703年）・『冥途の飛脚』（1711年）・『心中天網島』（1720年）などの心中浄瑠璃の台本を発表しました。これに触発されて心中が流行したといわれています。
画像：近松門左衛門
享保8年（1723年）、幕府は心中物の上演を一切禁止しました。新聞報道が未発達な当時、実在した事件に典拠した演劇の効果は、現代のテレビニュース番組などにおける再現ビデオ並みに高かった。一種のウェルテル効果に違いありあません。
・1903年（明治36年）、無名の一高生、藤村操が「人生は不可解である」という遺書を残し、華厳滝へ飛び降り自殺した。この事件が新聞で大きく取り上げられた結果、これを真似たかのような事例が続出し社会問題になった。
・昭和8年、1933年に女学生が 三原山（伊豆大島）火口へ投身自殺し、報道後、この年だけで129人が三原山で投身自殺した。太宰治の玉川上水への入水自殺も、多くの後続者を出した。
・1986年（昭和61年）アイドル歌手の岡田有希子が18歳で飛び降り自殺すると、30名余りの青少年が後を追うように岡田と同様に高所から飛び降りて自殺した。
この影響はほぼ1年続き、1986年はその前後の年に比べて、青少年の自殺が3割増加しました。国会の衆議院文教委員会で採り上げられます。いわゆる「ユッコ・シンドローム」です。
・1998年（平成10年）X JAPANのhideが自宅で急逝した件が自殺だったと報道されると、ファンの後追いとみられる自殺が急増した。結果、警視庁の要請により、YOSHIKIをはじめとしたX JAPANのメンバーが、「自殺を思い留まるように」呼び掛ける記者会見を開きました。
・2011年（平成23年）5月、20代から30代の女性の自殺が13日から急増。自殺対策支援センター ライフリンク代表で内閣府参与の清水康之は『考えられる要因は5月12日に起きた有名女性タレント（上原美優）の自殺報道だ』と指摘しました。
三浦春馬シンドロームの竹内結子？今年の自殺者が急増。
8月の自殺者 大幅増加で1800人超 コロナ影響か分析へ
2020年9月10日 19時04分 NHKニュース
8月、全国で自殺した人は合わせて1849人で、去年の同じ時期より240人以上増えたことが分かりました。国は新型コロナウイルスの感染拡大の影響がないか、分析を進める方針です。
警察庁によりますと、8月全国で自殺した人は速報値で1849人で、去年の同じ時期に比べて246人、率にして15.3％増加しました。
このうち、男性は60人増えて1199人、女性は186人増えて650人となっています。
都道府県別では、
▽東京都が最も多く、去年の同じ時期より65人増えて210人、
次いで
▽愛知県が46人増えて119人、
▽神奈川県が27人増えて109人、
▽千葉県が47人増えて107人、
▽埼玉県が41人増えて105人となりました。
（NHKニュース）
おお
これはコロナだけの影響ではありません。おそらく「ミウラシンドローム」がおきています。
シンドローム（よくない事態）ですから社会現象です。亡くなった三浦春馬さん、芦名星さん、藤木孝さん、そして竹内結子さんなどなどの個人的事情に斟酌しすぎての感情移入、共感だけでは連鎖はとまらないはずです。
まとめ
自殺の連鎖は社会現象ですから、政治の出番でもありますが、一人一人としては亡くなった人への感情移入からいったん離れる、遠ざかる、のが一番いい方法です。
それには繰り返しますが、怒る、笑う、がもっとも早く効きます。
俳優さん、女優さん、影響を受けやすい立場です。しかも役者は役作りで感情移入を極端にできる人たちです。役者さんを管理できるプロダクション、事務所の方々は具体的な対策に早急に手をつけてください。お願いします。
悲しみたい、
泣きたい、
だったら思いきり泣いてください。しかし笑う、怒るという感情を忘れないでください。
すでに自殺者数の増加という形で一般大衆にも影響が出ています。
個人的な感情移入、共感からいったん離れられたら、
思慕の対象を肉感的に客観視できれば、
もう大丈夫です。
亡くなった方々の遺作を作品として楽しめます。
呪縛から解ける時 ここからが戦いだ 生きなさい、あなたの道を
三浦春馬さんの遺作主演映画
「天外者（てんがらもん）」の公開(12月11日）が決まりました。楽しみです。
志は未来に生き続ける！！
ちなみにコロナでの死者は2020年9月28日厚生省調べで現在1561人（クルーズ船含む）です。倍がけしても3000人です。自殺者は2019年、10年連続で前年を下回り、1万9959人（速報値）です。過剰なコロナへの関心執着は自殺者を増やすことにも留意くださいね。マスクを外して生の空気を鼻口から入れないと脳によくないそうです。