手術~退院。命を救うため何人の方々が力を尽くしてくれたか・・泣

この命たいせつに生きてゆきます。スピリチュアルな入院体験。

絞扼イレウス(腸閉塞)命の危険は手術から退院まで二週間でした。
ナース詰め所前の投稿ボックスに・・・「命たすけていただきありがとうございます。この命、たいせつに生きてゆきます」と書いた入院感想アンケートを入れました。

病院前からタクシーで自宅へと向かったのですが、・・・あ、土曜日だぁ・・・観光地です。自宅へ至る道路は土日は車の進入禁止です。600㍍手前で降ろされます。自宅は小高い山の中腹にあります。上り坂です。まいったなぁ・・でも歩かざるえない、懸命に歩きます。普段は5分程度の上り坂ですが、ここで20分近くかかってしまったのです。

一歩一歩がお腹の痛みに響くのです。

退院三日前に主治医に、「退院はムリです。お腹の痛みがとれないんです」と訴えましたけれど・・・先生には・・「あぁ、お腹の痛みは、ずーと続くんです。通院で診てゆきますから」・・・入院生活延長はあっさり拒否されました。

「痛みのレベルが耐えられなくなったら緊急外来に駆け込んでくれればいいです。すぐに対応します」

痛みのレベルが耐えられなくなったら・・・。

いやだ、あの痛みの再来に耐えるくらいなら、楽になりたい・・・。思考はマイナスの坂を転がりはじめます。疎遠になっていた大切な身内に手紙(遺書)を送りました。耐えられない痛み、もう歩けなくなるかもしれない、・・・絶望という壁が迫ってきます。

いま思いだすと、苦笑いです。

こうして生きていますから。

三度あった絶望というスピリチュアルな落とし穴

楽に、なりたい・・・とおもったことが今回、3度ありました。

最初は「手術前」です。痛くて苦しくて、もうダメだと感じました。

二度目は入院三日目です。痛いうえに足が脚がおもうように動かない・・・こんな体では山へも行けない、もういいや、窓の外の景色を見ていて自然と窓ガラスに手をかけたました。開けようとしました。五階です。しかし完全ロックされていました。

ガラスに押し当てた額に伝わる冷気に涙がでました。オマエの命を救うために何人の方々が力を尽くしてくれたか。そう聴こえたのです。

三度目は「退院当日の夜」です。突然、再発の怖さに脅えて・・・しかし言い残したいことを伝えようという感情がありました。夜が明け、朝、東の空に日が昇りました。便箋に向かっていると不思議に感情が冷静になってきました。アホになっていたのでしょうね。人間、アホの崖っぷちをさ迷うこともあることを知りました。

アホの崖に落ちなかったのはぼくを引き取ってくれた付添人への感謝と遺書相手の大切な人からの励ましでした。

感謝や励ましは、この恩を返したい、という切実な欲求になりました。欲求、欲望・・生きる力です。事故や病(やまい)で両足をなくされる人もおられる。激しい全身痛みに劇薬投与を受けながらがんばっておられる人もいる。誰にも看取られずに一人で身まかられる人もおられる。それをおもうと好物の柿ピーを頬ばりながら、ありがとう、と泣けてきます。

生きて恩をかえしたい・・この思いがこの病気の折り返し点になったのだとおもいます。生きたいという希望、恩返ししたいという愛情、退院という自由。希望。愛情。自由。

体を急回復させる良薬は・・・「希望」「愛情」「自由」・・・これは『病は天からのメッセージ』の著者・松田育三医学博士のことばです。・・・希望、愛情、自由・・歯の浮くようなことばですが、真理とか公理などなどは、こういう抽象的なことばのなかにあるのかもしれません。松田育三医博『病は天からのメッセージ』は稿を改めます。

僕のカラダに新しい命のうごめきを感じました。外科フォローは打ち切り。

それから10日後です。外科ドクターのことばに仰天しました。え~!!と叫びました。外科先生はパソコンディスプレイに映し出される身体データを注視しながら、

「外科フォローは打ち切ります。もう通院の必要もないですよ」

「・・え~~!!」

この喜びを”遺書”をおくった相手に、慣れないLINEでこう伝えました---

---おはよ-。少し長い文章をスマホでかいてみようかな。独り言のようなものだから。今忙しいなら後で読んでください。スマホ超初心者な僕のスマホ練習といったところです。文字の行替え方法もわからないのでこのままだらだらいくとします。担当外科医師がびっくり発言を僕に・・・外科フォロー診察は打ちきります。大丈夫です。ランニング? 登山? 再起? どうぞどうぞ、やってください。--僕は、えーとびっくり声をあげた。手術後に伝わってきたのは僕の体はもう元には戻らない、登山なんて、とんでもない--これじゃあ死に体同然ではないかぁ。。僕があなたにあの手紙を書いたのは最後に言い残しておきたかたった本音本心、遺書でした。それが真反対に、お腹の痛みはそのうちなくなります-と。10日前には、痛みはこれからもずーと続くと言われたのに。どうやら僕の体に何か大きなうれしい命のうごめきが起きているのかもしれない! わーい、ありがとう!あ、あ、だらだら書いてごめん。いい練習にには、なった。忙しいと思うから返事は不要だよん❤❤—-

おぉーー!!!

すごい

やっぱり自然治癒力、人間の身体ってすごい!!!

わたしは絶対そうなると思ってたよー

そんな元に戻らないなんてありえない。ましてや

○○〇ちゃんの身体にそれはないだろうーと何故か

確信してました。

でも科学的にも証明されて

良かった良かった❤❤

うれしい返信でした。

まとめ 命をすてられなくなる時。

あらためて思いました。

人は人と、誰かとつながっている、と思えたとき、自分の意志では命を捨てられなくなりますね。

その誰かをうれしがらせたい、という欲がでてきました。

良薬は・・・「希望」「愛情」「自由」・・・。 

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