スーパープレミアム「獄門島」NHK総合・東京 10月9日(土) 16:00〜18:00・・を、観る・・じつは怖がりなぼくは横溝正史怪奇小説は読んだことがありません。現実のお墓とか納骨堂などの白い骨は平気の平左(お寺育ち)なのですが、小説、フィクションの怖さは、怖いのです。
NHKオンデマンドサービス220円(税込み)で観てもよいのですが、土曜日でちょうどいい時間でしたので。
怖がりでも観れるのは横溝原作NHKドラマにはおどろおどろさはない
怖がりなのになぜ観るか? ドラマ獄門島感想に・・・
おどろおどろしさは皆無。
サラッと観れる。
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スタイリッシュさを全面に押し出しており古臭さはなく、観やすい構成に落ち着いてる。が、一方で金田一特有の奇っ怪さはなりを潜めた
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気持ち悪い・怖いのが苦手で、横溝正史の作品も苦手だったんだけど、これは普通にみれたな~。
・・と、あったからです。
と、そんなわけで、ぼくの感想は・・10月9日(土) 16:00〜18:00・・に観てよかった、おもしろかった。ただ、一つ気になったのは空が、ずーっと曇天だったのです・・怖さをかもしだそとしてのことだとおもいますが、最後くらいは抜けるような青空にしてほしかった・・・。
おどろおどろさはないといってもハラハラドキドキはしますので、ホッとしたかったのです、青空を見て。
NHKの番宣(番組宣伝)には次のようになっていました。
金田一耕助再起動!映画並みのクオリティーでドラマ化
金田一耕助再起動!横溝正史の最高傑作にして数々のミステリー・ランキングで1位に輝く名作を映画並みのクオリティーでドラマ化!長谷川博己演じる金田一が事件に挑む。
ん? 映画並み って、やっぱり映画のほうが上なのか、と、チラッとおもいましたが、
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終戦直後、瀬戸内の孤島を訪れた金田一耕助(長谷川博己)。僧の了然(奥田瑛二)の案内で島の実力者・本鬼頭家にやってきた金田一は、そこで美しい女性・早苗(仲里依紗)と出会う。さらには島に似つかわしくない奇抜な風体の3姉妹にも。そしてある晩、末妹の姿が消える…。金田一耕助再起動! 封建的な島で繰り広げられる怪奇な連続殺人の謎に金田一が挑む!
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フィクションの怖さは際限なく怖さが大きく膨らむ
金田一耕助(長谷川博己)、僧の了然(奥田瑛二)、美しい女性・早苗(仲里依紗)・・が、奇怪な連続殺人事件にからむのです。奇怪は苦手ですが、、美しい女性は、いいですね。
美は七難八苦を隠す、、いや、色の白いは七難隠す、ですよね。お墓や納骨堂の骨が白いのも生前の七難八苦を忘却しての境地、、いや、関係ないか、あるか。亡き人への哀切からか白い骨をかじる人もいますものね。と、いうような現実のはなしは平気ですが、フィクションの怖さは現実(見たり触れたり)の壁がないので際限なく怖さが大きくふくらみます。
ちなみに、横溝正史作品でまったく奇怪な描写がない、皆無の小説があります。不肖ぼくも何気に読んでびっくりの恋愛&家庭フィクションでした。
横溝正史『雪割草』あらすじ。時局迎合という愚かな感想はやめて!
https://tomo3koko.com/yukiwariso-yokomizo/
横溝正史といえば「八ツ墓村」「獄門島」「犬神家の一族」などおどろおどろしい題材で読者を震えあがらせる探偵小説作家です。恐ろしい場面を真夜中におもいついた横溝正史が「怖いぞ、怖い」と家族を起こし本気で怖がっていたというエピソードもあるくらいです。
『雪割草』でもきっと怖いシーンもあるだろうと期待していたのですが・・
あ~違う~これは、と100頁近くも読んで気づいたのです。一般家庭向きの“家庭小説”というジャンルだそうです。雪割草は雪解けのころに雪の下からひっそり花を咲かせる・・・花言葉が「はにかみ屋」「あなたを信じます」・・・
(上述。ブログより)
以上、ご参考まで。
まとめ
スーパープレミアム「獄門島」NHKの再放送をきっかけに横溝正史怪奇小説がなぜ怖いのかを考えてみました。
・怖がりでも観れるのは横溝原作NHKドラマにはおどろおどろさはない
・金田一耕助再起動!映画並みのクオリティーでドラマ化
・フィクションの怖さは際限なく怖さが大きく膨らむ
この3項目を記して気づいたのは、現実の怖さには現実という壁がありますが、フィクションには壁なしの無限大にひろがる怖さ、イマジネーションの拡がりです、ね。
NHKドラマ獄門島を観て怖さへの予行演習をしたので原作小説のほうに挑戦してみようかとおもっています。