NHKチカちゃんが叱られた理由と原因は水産大学柏野祐二教授の説明

NHKの「チカちゃん【に】叱られる」・・ぼーっと生きてるんじゃあね よ!・・の有名なセリフが逆に跳ね返り、今回は【チカちゃん【が】しかられています。【に】と【が】では大違いです。ぼーっと生きてるんじゃねよ、チカぁ。ということです。

NHKの”間違い『チコちゃん』【が】専門学者に叱られている

NHKの『チコちゃん』が叱られた!「海水がしみこまない理由」を「完全におかしい」複数の専門家が指摘 7/20(木) 16:48(SmartFLASH)

7月14日に放送されたNHK『チコちゃんに叱られる!』の放送内容について、SNSで「間違いではないか」と指摘する声が上がっている。

水産大学柏野祐二教授は、水圧で海底はカチカチと説明

写真:柏野祐二教授

柏野祐二教授プロフィール

カシノ ユウジ (Yuji Kashino

所属水産大学校 海洋生産管理学科 教授
学位博士(地球環境科学)(北海道大学)

経歴
2018年4月 – 現在山口大学, 客員教授
2017年4月 – 現在水産大学校, 海洋生産管理学科, 教授
2010年4月 – 2018年3月山口大学, 大学院理工学研究科, 非常勤講師
1991年7月 – 2017年3月海洋研究開発機構(旧海洋科学技術センター)
2008年10月 – 2009年3月防衛大学校, 海洋地球学科, 非常勤講師
1997年4月 – 1998年3月ハワイ大学, 在外研究員

学歴
2000年9月北海道大学大学院, 地球環境科学研究科, 博士号取得
1986年4月 – 1988年3月北海道大学大学院, 理学研究科, 修士課程
1982年4月 – 1986年3月北海道大学, 理学部, 地球物理学科

 問題となっているのは、「水は地面にしみこむのに、なんで海の水はなくならないの?」という疑問に対する答え。チコちゃんの答えは「海底が水圧でカチカチだから」というもので、大学教授が解説をおこなった。教授は、水圧によって、地上と海底では水が岩石にしみこむスピードが違うと説明。深い海底にある岩石には高い水圧がかかることで、岩石の隙間が圧縮され、水を通しにくくなる、と解説した。

↑ 水圧でカチカチと説明した大学教授は水産大学柏野祐二教授です。

以下、NHK「チカちゃんへの・・反論」、スマートフラッシュからの引用です。

なぜ天下のNHKが単純ミスを・・京都大学大学院成瀬元准教授が嘆く

京都大学大学院の成瀬元准教授。堆積学を専門とする成瀬氏は、7月18日にTwitterで

《岩石の圧密は岩石自体の上載荷重が原因で、水圧はむしろ圧密を妨げている。静岩圧が静水圧を上回るから圧密が進行する。陸上の砂が大気圧で固結しないのと同じ。浅海の表層堆積物に比べて深海の軟泥は別に固結していない

と説明。《なぜ天下のNHKでこんな単純なミスが…》と嘆いている。

成瀬氏に話を聞いた。

「番組では、深海で高い水圧がかかり、岩石の隙間がなくなるという説明をされていましたが、そんなことはありません。そもそも、水中で堆積物の隙間にある水の水圧は、全方向に向かって作用しており、深海の海底でも柔らかい泥が、水圧でガチガチに固まることはありません。番組では水圧の説明で、カップ麺の容器が水圧で圧縮される場面もありましたが、あれはプラスチック容器に含まれる空気が圧縮されるため。最初から水を含んでいる深海の岩石とは、まったく関係がありません。地表で水がしみこむのは、地下水位が地表面よりも低いためです。地下水面と水位が等しくなっている河川や湖では、水はしみこみません」

先週のチコちゃん、完全にダメ・・愛知教育大学、長星博幸教授

また、愛知教育大学教授で、日本地質学会副会長の星博幸氏も、Twitterで

《NHKプラスで先週のチコちゃんを確認した。驚いた。これは完全にダメである。出演した大学教授が完全に誤解している。制作陣はこの教授の言説を鵜呑みにし、その真偽の確認(別の専門家に確認すること)もしなかったと推測される。正しくは成瀬さん @HajimeNaruse が仰っている通り》

《とにかく今回の番組はひどい。これは専門家がNHKにクレームをつけるべき案件である》

と指摘。ほかにも、海洋地質に詳しいという人物の

《海底の堆積物は軟泥といってやわらかい泥です。それが数百万年数千万年にわたり積もる堆積物の荷重より脱水し続成作用による鉱物の沈殿で固結します。水圧は全く関係ありません》

とのツイートもあった。

海底カチカチ説の柏野祐二教授への支持や応援は・・ありません。柏野祐二教授形勢不利?!

7.14の番組「チカちゃんに叱られる」を振り返っておきます。

What an Interesting World https://tmbi-joho.com/2023/07/14/chiko219-um/ ↓

海の水がなくならない理由は?6億年後に無くなる?チコちゃん

海の水がなくならない理由は?6億年後に無くなる?チコちゃん
23年7月14日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『水は地面に染み込むのになぜ海の水はなくならない?』の答えや6億年後には地球の海水は全て無くなるかもしれないという研究結果など番組内容を簡単にまとめてご紹介。

水は地面に染み込むのになんで海の水はなくならないの?

チコちゃんの答えは、海底が水圧でカチカチだから

解説は水産大学校の柏野祐二教授

地球上の海の水の体積は約14億立方kmと計算されていてリットルに直すと14垓リットル。

この水の量を2リットルペットボトルに詰めてそれを縦に積み重ねたとしたらその高さは21京kmにもおよび、太陽系も飛び越えて銀河系の中心近くまで到達するというまさに天文学的数字。

こんなにも大量に存在している海の水は蒸発をして雲になり、雨となって地表に降り注ぎ、その水が海に流れ込むと循環を繰り返しているわけですが、

海の底にも陸地と同じように地面が存在してるので、となるとその地面を通してどんどん水が染み込んでいきそうなものですが現実にはそんな事は起こっていないわけで。

陸地の地面にある土や砂利にはすき間があるのでそこに降った雨水は染み込んでいきますが、一方で海底には砂利があってそのさらに下にはかたい岩石で出来た地殻が存在。

ということは「下に岩があるから染み込まない」と思いがちですが、実はこれは間違い。実は石や岩も時間はかかりますが、土や砂利と同じように水を吸収する働きがあるんですね。

ところが地上と海底では岩石に水が染み込むスピードが圧倒的に異なっていて、その違いを生んでいるのが水圧。水圧とは水の重さによって発生する圧力の事で10m深くなるごとに1気圧ずつアップ。

例えば水深6500mともなると約650気圧にも達する圧力でカップラーメンのプラスチック容器がギュッと圧縮されるような世界。

当然そこにある岩石(地殻)には常にそれだけの高い圧力がかかっているわけで、そうなるとわずかにあいていた隙間がギュッと圧縮されて水を通しにくく変化。

また、海底近くの砂や砂利にも同様の事が起きているので海の底に染み込んでいく水の量は地上とは大違いに。

ではどの位の水の量が海底から染み込んでいくのかというと、その数値を計算した研究を発表した広島大学の片山郁夫教授によると、

約6億年後には海水は全て染み込んで無くなってしまうのでないか?という計算上の結果になったとか。計算上では毎年2兆5000億リットルの水が海底の岩石に染み込んでいて、そのうち2兆3000億リットルは地球の内部に吸い込まれているという衝撃的なデータ。

地球内部に存在するマントルは地球上の海水5杯分を取り込める容量を持っており、高温のマントルに染み込んだ水はそのほとんどが火山噴火やマグマ水蒸気爆発などで地上に戻っていくのですが、

最近は地球が冷えてきているので海底から取り込まれる水の量がそれに伴って増加しているのでは?という指摘も。

ちなみにここでいう地球が「冷えてきている」というのはあくまで地中の話で、地球の表面や大気が温かくなる地球温暖化とは全く別のお話。

もし海の水が全て無くなってしまうと太陽の熱を吸収する働きが失われてしまうので地球の温度調整が困難な状態に。

そうなると現在の月のように太陽に照らされると110度、太陽が当たらないとマイナス170度といった世界が地球にも訪れるかもしれないと片山先生。

という事で1問目は以上。

まとめ

海の水が無くならないのは海底は水圧でカチカチ・・という柏野祐二教授の説明に学者が「NKHはケシカラン、論外、間違い」と怒っておられます。

その怒りにNHKは・・無視しています。こういう学説もある・・くらいの反論への反論くらいはするべきだと思います!

・・・

NHKが叱られている!

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