柔道きょうだい(兄妹)がすごいです。オリンピック史上初の兄妹で同日金メダルです。
うれしいのは阿部兄(23)妹(21)や家族はもちろんですが、関係者もその周囲の人も、そして兄妹一家と関わりのない、筆者(ぼくtomo)まで大はしゃぎです。兄妹の家族になったようなうれしさがこみあげてきます。なぜでしょうか。
ツイッターの本人投稿で兄妹もはしゃいでいます。うれしいです。
https://twitter.com/hifumi110/status/1420226734264262662
金メダル兄妹の小学低学年の写真に惹かれるふしぎな感情の正体?
写真:小学校低学年ごろの阿部一二三(右)。中央は妹の詩、左端は長兄の勇一朗さん=神戸市内。かわいいですね。
そうそう、こんなときもあったよね。
わわわ~、なつかしいよね。
想いのシーンはちがっても、誰にだって想い出はあります。ぼくにもあなたにも。もしかすると、そういう郷愁(きょうしゅう)、懐かしくおもう気持ちに共鳴できるのが「家族」という単位ではないでしょうか。血縁といいますが、血の縁がなくても想いに共鳴できるならおなじ家族になった気持ちになれるのではないでしょうか。
阿部兄(23)妹(21)の金メダルは「家族」とは何かを教えてくれる
ふしぎです。これが、兄妹が外国人、外国籍の選手だとするとそこまでの感情移入はできかねますね。オリンピックという国別対抗戦だからです。おなじ日本人、日本国籍だから、おもいを共感しやすいとはいえます。
家族って何? を考える参考になる中学3年生の作文を紹介します。
僕の思う本当の「平和」。それは,「家族」がいて「家庭」があることだと
思います。なぜそう思うかというと,今僕は訳あって家族とは離ればなれに暮
らしているからです。
1歳の時から養護施設で暮らしている彼は「家族」というものに強いあこがれを抱いていました。幼い頃は自分と同じくらいの子が母親と手をつないでいる姿がとてもうらやましかった。「どうして自分には母親がいないんだろう」と思った。あげくに自らの母親を恨んでしまったのです。小学生になっても、その気持ちは変わらず母親への恨みは増すばかりでした。
その彼が中3になってこう書いています。
僕にとっての「家族」。それは同じ屋根の下で暮らす人々のことです。たと
え血はつながっていなくても,僕を支え励ましてくれる人たち,そのすべての
人が僕にとっての大切な「家族」なのです。今僕の暮らす養護施設には,いろ
いろな事情を抱えた二歳位から高校生までの子どもたちや職員の方が約六十人
います。今の僕には,全員大切な「家族」です。僕はこれからも,この「家族」を大切に一日一日精一杯平和に生きていきたいです。(栃木県・さくら市立喜連川中学校3年大田 葵(おおた あおい)
↑ 60人、全員大切な「家族」です・・・と彼は言っていますね。
大切な「家族」とは・・僕を支え励ましてくれる人たちすべての人
於:神戸市兵庫区の三石神社
僕を支え励ましてくれる人たち,そのすべての
人が僕にとっての大切な「家族」なのです。
そういうことです。血縁がなくても、家族はなりたちます。金メダリスト兄妹の立ち居振る舞いやことばにうれしくなるのは家族同然の感情が高まるからです。金メダリスト本人たちも感涙にむせるのは大勢の「家族」同然の”支え励ます”波動が押し寄せるからです。
まとめ
阿部兄妹金メダルが教えてくれる「家族」とは何か・・・、
・金メダル兄妹の小学低学年の写真に惹かれるふしぎな感情の正体?
・阿部兄(23)妹(21)の金メダルは「家族」とは何かを教えてくれる
・僕を支え励ましてくれる人たちすべての人が大切な「家族」
以上3項目で述べてみました。
オリンピックがなぜこうも盛り上がるのかの答えにもなっているとおもいます。
支え励ますという感情の一体感で日本中が「家族」になるからですね。笑ったり、泣いたりという感情の大元がいっしょになるからですね。
ありがとう、柔道きょうだい。阿部一二三、兄 詩、妹さん。
そして忘れてはいけないのが兄妹を支える役どころに回ったライバルという「家族」です。兄、阿部一二三の好敵手、五輪代表を決める試合で相手となった丸山城志郎(まるやまじょうしろう)選手(27)の存在です。↓ この試合は約24分の激闘です。柔道ファンの語り草となる名勝負となりました。