ウクライナに栄光!EUフォンデアライエン委員長演説全文。戦争だ・・

EU委員長演説

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EU委員長、フォンデアライエンさん(63)の凛とした演説が話題になっています。かつてドイツメルケル首相の腹心の部下でもあり米国トランプ大統領と激しく対峙したこともあります。EU初の女性委員長です。以下全文和訳の文字起こしです。動画は文末に添付。

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EU委員長

EU委員長、フォンデアライエン

許しませんプーチン大統領。警報がヨロッパの首都に鳴り響く。

ヨーロッパに戦争が戻ってきました。

バルカン紛争からおよそ30年。

プラハやブダペストにソ連の戦車が入ってきてから50年あまり。

警報が再びヨーロッパの首都に鳴り響きました。

何千人もの人が爆撃を恐れて地下鉄の駅で夜を過ごしています。

手を握り合ったり、声を殺して泣いたり、互いを元気づけようとしたり。

車列がウクライナの西の国境に向けて延々と続いています。

燃料がなくなった人たちは子どもを抱き、リュックを背負い私たちEUに向けて歩いていきます。

彼らが私たちEUに逃れてくるのは祖国がもはや安全ではないからです。

ウクライナ国内ではおぞましくも死者の数が増えていっています。

男の人、女の人、子どもたちがまたもや、命を落としています。

外国の指導者であるプーチン大統領が、彼らの祖国、ウクライナには存在する権利がない、と決めつけたからです。

そんなことは絶対にさせません。そんなことは絶対に許容しません。

法の下の秩序と、むき出しの暴力が支配する世界の衝突です。

みなさん、これはヨーロッパにとって正念場です。

これは法の支配と、銃の支配の衝突です。

これは民主主義と、専制主義の衝突です。

法の下の秩序と、むき出しの暴力が支配する世界の衝突です。

我々が今、ロシアの振る舞いにどう対応するかが将来の国際システムを決定します。

ウクライナの運命は危機に瀕していますが、我々自身の運命もぐらついています。

我々の民主主義に宿る力を見せなければなりません。

自らの道を自分で自由に選ぶ民衆の力を見せなければなりません。

これこそが我々の「示威行動」なのです。

ヨーロッパは団結して、この戦争に立ち向かい、勝利します。

もしプーチンがEUの分断、NATOの弱体化、国際社会の破壊を狙ったのだとしたら、結果は真逆となりました。

我々はこれまでになく団結し、この戦争に立ち向かいます。この戦いを克服し、勝利します。

ヨーロッパは団結しています。そして団結し続けます。

みなさん、この経済制裁が我々の経済にも影響を与えることは十分認識しています。

私にはわかっています。

ヨーロッパの人たちに正直に申し上げます。

私たちは2年間のパンデミックを耐え忍んだあと、社会と経済の回復に集中したいと思っていました。

我々の自由はタダではありません。我々は喜んでコストを支払います。

でもヨーロッパの人たちは、この冷酷な攻撃に立ち向かわねばならないということをよく理解していると思います。

そう、我々の自由はタダではありません。

でも、今は決定的な時なのです。我々は喜んでコストを支払います。

なぜなら自由はプライスレスだからです。(注。プライスレス・お金では買えない)

これは我々の原理原則です。自由はプライスレスなのです。

ウクライナの人たちは自由の灯をかかげています。

私たち全員のためにです。

彼らはとてつもない勇気を見せています。

彼らは自分たちの命を守っていますが、同時に普遍的な価値観をも守っています。

そしてそのために死ぬ覚悟ができています。

ゼレンスキー大統領とウクライナの人々には本当に刺激を受けます。

自由で独立したウクライナに栄光あれ。我々は貴方たちと共にある

前回、話をしたとき、ゼレンスキー大統領は再度、ウクライナの人々が私たちEUに入ることを夢見ていると語りました。

今、EUとウクライナの距離はこれまでになく近くなっています。

道のりはまだ長いです。まずはこの戦争を終わらせなければなりません。

そして、次のステップについて話し合うことになります。

でも、ここにいる皆さんの誰一人として疑わないでしょう。

ヨーロッパの価値観のためにこんなに勇敢に立ち上がる人たちが私たちヨーロッパのファミリーに属する、ということを。

だからこそ、みなさん、私はこう言います。

ヨーロッパに栄光あれ。

自由で独立したウクライナに栄光あれ。

我々は貴方たちと共にある。ウクライナに栄光あれ。

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「ヨーロッパに戦争が戻ってきた」EUフォンデアライエン委員長 EU議会での演説

まとめ

余談ですが、、

欧米諸国のリーダーって演説がうまい、上手ですね。

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