ロシアは負ける説・長谷川幸洋が米軍事専門家筋見解を紹介

↑ ロシア軍がウクライナの原発を攻撃 。

ウクライナの殲滅をはかるロシアプーチン政権です。圧倒的な武力の差があれば侵略は可能・・・と、見えますが、どっこい「ロシアは負ける」説をジャーナリスト長谷川幸洋(はせがわゆきひろ・69歳)さんが紹介しています。

プーチンが負けると元米軍人デビッド・ペトレイアスが分析

写真:デビッド・ペトレイアス教授

退役陸軍大将(南カリフォルニア大学教授)デビッド・ペトレイアスの分析検証です。

教授は「プーチンにひどい状態になるだろう(going terribly for Putin)」とCNNインタビューで語っている。

デビッド・ペトレイアス氏はただの元軍人ではない。

ペトレイアス氏は、ただの軍事専門家ではない。イラク戦争やアフガニスタン戦争で司令官を歴任し、その後は中央情報局(CIA)長官を務めた経歴をもつ。市街戦を含めた戦争を何年も実際に戦い、情報戦にも通じている、いわば「専門家中の専門家」である。

日本では、実戦経験がなくても軍事専門家を名乗る人がたくさんいるが、それとはレベルがまったく違う。米テレビで解説している多くの米軍関係者と比べても、ペトレイアス氏は別格である。アマンプール氏が番組冒頭で紹介したように、市街戦にかけては、世界に彼以上の専門家はいない。ちなみに、学歴でも陸軍士官学校を卒業し、プリンストン大学で修士号と博士号を得た「陸軍のスーパーエリート」だ。

(長谷川幸洋)

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/93023?page=2

ロシアが負ける理由、三点・・・。一はウクライナの戦意

デビッド・ペトレイアス教授は、ロシアが負ける、ロシアがウクライナに勝てない理由を次のように列挙しています。

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①・ロシアは首都攻略を維持することができない。必要な兵の数を持っていない。

②・ウクライナ人はロシア軍を憎んでいる。「人間の盾」であれ「どんな武器」であれ、手にして喜んで戦うつもりだ。

③・ウクライナ軍には「自分たちの国」という地の利もある。

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え~、以外に単純な理由~、そんなことで~と軽く見てはいけません。戦争、戦い、実戦、人間の実際の肉弾戦は、基本的な要素で決まります。実戦経験者らしい分析です。実戦とは理屈や理論は後回しです。精神(意志)と体力が決め手になります。

たとえば・・ボクシング、、とおもえば分かりやすい。

これらの基本的要素を考慮しなくては予測は成り立ちません。肝要となります。

加えてロシアを直撃する経済制裁の強烈ボディーブロー

さらに、長谷川幸洋氏が解説します。

英石油大手のBPが先陣を切ると、同じくシェルや米石油大手のモービルも撤退を表明した。さらに、独商用車大手のダイムラートラックもロシア企業との提携を解消し、米IT大手アップルやスポーツ用品大手ナイキ、エンターテインメント大手ディズニーもロシアでの製品販売や映画公開を中止した。クレジットカードのマスターカードやVISAもロシアとの銀行取引を停止した。

日米欧政府は一部のロシア銀行を国際決済ネットワークの「国際銀行間通信協会(SWIFT)」から締め出した。ロシア中央銀行との取引も制限した。これによって、ロシアはドルやユーロなどの外貨を入手しにくくなった。

外資企業にとっては、ロシアでの事業利益をドルやユーロに替えて、本国に送金するのが困難になる。西側の制裁はプーチン政権が続く間はもちろん、少なくとも数年は続くだろう。企業イメージの悪化に加えて、利益も送金できないとなると、今後も西側企業のロシア脱出が相次ぐはずだ。

ロシア中銀は政策金利を2倍近い20%に引き上げた。これらの結果、ロシア国民は買い物でクレジットカードを使えず、ドルは入手できず、住宅ローン金利は大幅上昇という苦境に立たされた。海外旅行など、夢のまた夢だ。ドルで買い支えられないルーブルの暴落は止められず、今後、猛烈なインフレと景気悪化に襲われるのも避けられない。

(長谷川幸洋)

戦争反対の声は今後、ロシア国内でも一段と高まっていく。いまや、戦場でも国内外でも「プーチンの戦争は大きく潮目が変わった」。さて、となると、プーチン氏はどうするのか。

もっとも懸念されるのは、暴発だ。プーチン氏は2月27日、戦略的核抑止部隊に対して「特別警戒」体制を敷くよう命令した。核攻撃で脅しているのだ。そんなタイミングで出てきたのが、バイデン大統領の一般教書演説だった。バイデン氏はこう述べた。

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プーチンはいま、世界でかつてなく孤立している。…今夜、私は同盟国とともに、すべてのロシア航空機に対して米国の空を閉じる。それはロシアを一段と孤立化させ、彼らの経済を苦しめる。ルーブルは30%下落した。ロシアの株価は40%下落した。貿易は止まったままだ。ロシアの経済は揺らいでいる。プーチンただ1人に責任があるのだ。

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プーチンただ1人に責任があるのだ・・・!

この

一言は、、、

ロシアに対して「他の軍関係者の責任は免除してやる。その代わり、プーチンを打倒せよ」というメッセージを送ったのではないか、とみる。それは、演説の最後の一言にも示された。大統領はこう言った。

ホワイトハウスが発表した公式の演説全文に、この一言はない。つまり、これは即席の発言だった。「him」ではなく「them」の複数ではないか、との見方もあるが、米ブルームバーグや米ABCは「him」の単数で報じている。私は何度も録画を聞き直したが、やはり「him」に聞こえる。

演説本体がプーチン氏1人に焦点を絞っていた点から見ても、ここは「him」すなわち「プーチンを捕まえろ」と叫んだと見るのが自然だろう。つまり、ロシアにクーデターを促したのだ。

(長谷川幸洋)

まとめ

デビッド・ペトレイアス教授の分析は戦争の現場指揮者としての実戦経験をふまえたすごみがあると思います。この予測分析を支えるのはウクライナ人の 戦意 ですね。

不詳わたしはウクライナの味方です。オマエさん1人なんて屁の力にもならん、かもしれませんが・・応援という力も、戦意の切れ端くらいにはなるはずです。

ウクライナの皆さん、がんばってください。

外人部隊に応募の元自衛官のみなさん、がんばってください。

義を見てせざるは勇なきなり。

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