開腹手術イレウス入院日記・・スピリチュアルな「幽体離脱」体験も。

直腹筋縦割り開腹!もう楽にしてと医師に訴える。

「このままお亡くなりになるかもしれません」

緊急手術への承諾を得るための付き添い人への医師の説明をぼくも、ぼんやりした薄れゆく意識の中で聴いていました。恐怖感よりも、とにかくお腹がとてもとても痛くて痛くて、真っ黄色の液体嘔吐連続で、苦しくて苦しくて、痛みと苦しみをなんとかしてほしい、手術でも何でもおまかせします・・あの世でも、いいです、・・・

激しい痛みの連続で、もう、楽になりたい・・・と。

絞扼(こうやく)イレウスで緊急開腹手術を受けたのです。絞扼(こうやく)・・こう・絞は絞める。・・やく・扼は・扼・・手や腕で絞めて、おそろしい病名ですね。イレウスは腸閉塞です。腸捻転&腸閉塞。痛いです。痛い痛い、苦しい苦しい。

「外科医の○○です。緊急開腹手術をおこないます」

この声を聴いた記憶はあります。

主治医など外科医数名の姿もうっすら覚えています。ぼくはストレッチャーに横たわったまま・・麻酔が効いてきて意識が消えてゆきます。痛み苦しみが遠ざかってゆきます。生きながら、そういう味わいをさせてくれる・・・麻酔ってすごいですね。

4、5人の外科医が横並びで揃って黙祷をしています。

あれ? 黙祷? ・・・無言で神や死者の霊に祈る・・・もしかして?

いやいや、では、なんで? 消えかけている命への敬虔なお祈り・・・きっと助けてあげます・・・そうか、こんなにも丁寧にあつかわれて幸せです・・・。

スピリチュアルな幻影なのかリアルなのか定かではないのですが、思いだすとこみあげてくる感情のふるえがきます。

楽になりたい・・・幽体離脱を経験しました・・・

—————-それからどれくらいたったのか。

―――――――――

「○○さん!○○さん!」ぼくを呼ぶ大声が聞こえました。

執刀外科医先生の声のようです。

「○○さん! おわりましたよ、○○さん」

あ~、痛い! 痛いという感覚が一気によみがえります。痛い痛い・・・こんなに痛いんなら、もういい、・・・再び意識が消えていきます。

すると・・・楽になります。気づくとぼくの意識、感覚がぼくの肉体を離れてふわっと昇りはじめます。うん、いい、いい、これで。これって幽体離脱?? ・・・幽体とは、おおざっぱに言いますと、生きている意識ですね。魂もふくみます。肉体から幽体が離れると肉体は遺体となってゆきます。・・・さようなら。ぼくは楽になります。・・・

ところが、再び、

「○○さん! ○○さん!」 大声が聞こえました。

あ、呼び戻された、と感じました。

「○○さん、痛いですか、痛いですか」

ぼくは応えました、

「うう、いい、痛い 痛いです」

「あ、痛いですね、わかります、大丈夫ですよ」

執刀外科医先生の声にほっとしたようなため息が漏れていました。痛いのは・・・生きている証(あかし)。・・・なるほど。・・・。

—————————-

*注:腸閉塞とは・・・入院中に聞いた話や渡された案内資料などを参考にしました。

腸閉塞とは、腸管がつまる病気・・・

腸の中で食べ物や消化液などがつまり、おなかが張りガスや便が出なくなる。おなかに激痛が起きる場合は 重篤にな ると意識障害を起こす。

腸閉塞には食べ物や消化液などが物理的に通過できなくなる機械性腸閉塞と、腸管の血流や神経の障害で通過ができなくなる機能性腸閉塞がある。機械性腸閉塞には腸管の血流が悪くならない単純性腸閉塞と、腸管の血流が悪くなる複雑性(絞扼性)腸閉塞に分類さる。

複雑性腸閉塞とは腸管が捻じれて血流が悪くなる絞扼性イリウス(腸閉塞)のこと。

腸管が捻じれ腹部に激痛が起き、ショック状態となる。時間がたつと腸管が壊死してしまうため緊急治療が必要。

—————————-

緊急手術が必要な複雑性腸閉塞 (絞扼イリウス) ・・・

ぼくははこれです。24時間以内に亡くなる危険性があるのです。術後にみまかるケースもあります。複雑性腸閉塞は時間がたつと腸管が壊死してしまうため緊急手術となります。

緊急手術がおわり病室に運ばれたのですが、このあたりの記憶はおぼろです。おもいだそうとしてもおもいだせない。とにかく痛い、お腹が痛いと訴えていたような・・・気がします。

つづく 初体験完全断食断水・4日目に「天丼すき焼き寿司」を頬張る夢を!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする