首都閉鎖“ロックダウン”と脅す小池都知事になぜ反対しない？
小池百合子都知事（67）が週末の外出自粛や、夜間の外出自粛を求め、首都閉鎖“ロックダウン”もあり得ると発表しました。（2020年3月25日）
写真は記者発表で熱弁ふるう小池知事
これに異議を唱える声が低いのは不思議です。
いったい、どうしたのですか？ みなさん。
インフォデミック（情報の過剰伝染）で頭の中が、脳が、コロナに冒されている？？
安倍首相の自粛要請の上にさらに自粛とは、屋上屋（おくじょうおく）じゃないですか。
閉鎖、封鎖には疫学的には効果が薄いのです。
日経ビジネス（2020年3月26日）が「欧州で進む国境封鎖、効果は期待薄」と伝えています。
・・・インフルエンザが爆発的に拡大した際に講じられた国内および国際レベルの渡航制限措置は、新規感染を3％減らすにとどまった。エボラ出血熱が西アフリカで大流行したときには、渡航制限がかえって事態を悪化させた恐れがある。・・・
小池知事の会見後にはコンビニなどに日用品などの買い物客の行列ができました。オリンピック延期、桜五輪もあり得る、株価反転上昇、などなどのホッとする話も吹っ飛んで人々はまたまたパニくっています。
パンデミック（病気の世界的流行）より怖いインフォデミック（情報の急速な伝染によるパニック）は経済崩壊、医療崩壊、社会システム混乱を引き起こしかねません。イタリア、フランス、英国などですでに悪化しつつあります。悪例を真似るようなパーフォーマンスはやめてください。
写真は英国西部のスーパーマーケット「セインズベリー」。店内に商品は残っていなかった。（日経ビジネス電子版）
人々を脅し威嚇する政治は人々を萎縮させるだけではありません。逆にパニックを引き起こす。日本中の都市が封鎖、ロックダウン連鎖でつながれば日本社会は死に体になります。それが世界的に拡大してしまうと世界秩序のクライシス（危機）となり混乱と崩壊は歴史的に死体の山となる戦いが起きます。
多弁パフォーマンス知事への急変身は都知事選挙を控えた戦略
サイレント知事から多弁パフォーマンス知事への急変身は都知事選挙を控えた戦略だと思えます。ちょうど自民党が対立候補の擁立をしない決定をした直後です。小池さんにとっては正直嬉しくてたまらない。解放感による積極的言動とも取れます。やめてください。悪ノリは。
国レベルの仕事と自治体レベルの仕事は違います。
国の発表には人々はある一定の距離感をおいて聞いたり見たりしています
地方自治体レベルになると密接感が出てきます。危機を煽る話を嬉々としないでください。お願いですから。
今、自治体の首長が為すべきは感染者増大に備えての医療崩壊阻止への対策です。パーフォーマンスできない地味な仕事ですが、最大の急務です。それに集中しその他のことは日本政府、政権に任せるべきです。安倍政権は着々、粛々と手を打ってきています。小池知事のロックダウンもあり得るという危機感をぐぐっと煽る宣言は政権が打とうとしている次の一手をスムーズに運ばせない事態を招きます。
喜田宏（北海道大学大学院獣医学研究科教授、同大人獣共通感染症リサーチセンター長）の提言をお聞きください。（【第150回日本獣医学会学術集会記念講演 要旨】）より抜粋。・
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・・・季節性インフルエンザこそ恐るべき
日本だけで毎年数千名以上を死亡させ，数百名以上に脳症，多臓器不全を起こしている，季節性インフルエンザウイルスこそ，恐るべき相手なのである．
・・・インフルエンザのような人獣共通感染症については，自然界から人間社会に至る病因微生物の生態，伝播経路，感染と宿主生体の応答としての発症，免疫と宿主集団の疫学をトータルで捉えて，対策に活かす視点が欠かせない。
いわゆる専門家，行政とメディアの誤解と妄想に基づく大合唱
・・・昨今のインフルエンザ騒動は，斯かる姿勢が定まらない，所謂専門家，行政とメディアの誤解と妄想に基づく大合唱によって引き起こされたものである．感染症の本質を踏まえた，筋の通った情報発信が欠けていた。
・・・危機管理とは一般市民に安全・安心を齎（もたら）すための方策であって，徒に危機感を煽ることではない。
小池さん！
あなたの仕事は人々に危機感を煽ることではなく、安心感を醸すことです。地味で目立たない仕事になります。しかし、その中に命がけの急務があります。大言壮語よりも急務の仕事に集中してください。
その為になら自らの命を捧げてください。
お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔（３９）さんが言っています。
「不安にさせてんのはコロナではなくお前らの姿勢なんだよ、政治家野郎め」。
「（自粛で）店が潰れて自殺したらそれはコロナではなく政治が人を殺したってことね。コロナと政治、どっちが人を殺すのか」
お笑いコンビ「キングコング」西野亮廣さん（39）。
「「『仕事は自宅で』という説明をする会見に大勢の人を集めるボケ、なんなん？」
元女優の高樹沙耶さん（本名・益戸育江＝５６）。
「自粛の発表前に大型ストアー小売店に先に伝えて段取ればパニックは小さくできるわけで、わざわざパニクらせてるとしか思えない！」
FNN PRIME 大村正樹フィールドキャスター。
本当に都市封鎖が起こるとしたら、――、どんな影響が起こるのか？関西大学の宮本勝浩名誉教授に伺うと、
まず皆さんが巣ごもるために物を買いに走り小売店から物がなくなる。そして小規模の店舗などはわずか1週間で倒産する店も出てくる。
都市封鎖から2週間経過すると経済は大打撃を受ける。さらに各家庭の備蓄食料がなくなり、食料品の不足や値上がりが発生する可能性があるーー。
社会学者の古市憲寿（のりとし）さん（35）。
「自粛という言葉だけで日本人の同調圧力に期待して『自粛して下さい』というあいまいな呼びかけっていうのは、個人的にはすごく無責任だなって思います」
「知り合いの飲食店オーナーが「すごい怒っている」と切り出し「自粛を呼びかけられました、でもお店はやっていいのか、いけないのか、やらなかった場合の休業補償はどうなるのか。この１カ月、２カ月の自粛ムードでお客さんとにかく来ない。でも賃料は払う、人件費も発生してる中で私たちだけが犠牲にならないといけないのか」と飲食店。
以上です。
・・・同調圧力・・・に期待。なるほど、ですね。インフォデミックに巻き込まれた同調圧力者がいっぱいいますからね。小池知事がフリップ（図解などした大型カード）掲げてテレビ目線なのも然（しか）るべき、ですか。