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最初にお断りしておきますが、秋篠宮眞子さまは立派な皇族のお一人です。おだやかで真っ直ぐなご気性であらされます。尊敬いたします。
しかし、
秋篠宮家の長女・眞子さま(29)が小室圭さん(29)との結婚は「生きていくために必要な選択」と「お気持ち」を発表されました。が、一読して、やりきれない不安感と焦燥感に見舞われました。
ニ読、三読と重ねてもおなじです。
眞子さまは、結婚は・・(私たちが)生きていくために必要・・と「お気持ち」全文の最重要部分で表明された。
眞子さまがおしゃる(私たち)には、国民はふくまれていません。私、眞子さまと、私の彼、小室圭さんのふたりの世界です。なぜ、ここで? 生きていくためという言葉を、なぜ?
皇族のみなさまは自分が生きるためでなく、国民のために祈り生きる天命をおもちではなかったのか。
昭和天皇がマッカーサーに私の命はいいから国民を生かしてほしいと要請された話を思い出します。内親王、勲等は宝冠大綬章という皇族、眞子さまがこうもあからさまに (私たちが)生きるために と個人的な主張なさるとは。
眞子さま「お気持ち」全文に不安感を抱く理由。
生きていくために・・・このような直接的な言いまわしを皇族がつかわれるとは思いもしませんでした。では、結婚できなかったら・・・生きていかない??。これでは、お気持ちは、国民への脅し、脅迫状ではないですか?
ご承知と思いますが、小室圭さんの父は自殺されています。小室圭さんの縁者に自死された方が他にもおられます。そんなことにならないように結婚したい?? 文字通り、命を賭けた恋??
そんな個人的事情を直接的に表現されても困ってしまいます。じゃあ、どうぞ、お好きなようになさってください、あきらめます、と多くの人人に言われたい。言わしめたい。
しかし、
皇族と国民は違います。
皇族には戸籍はありません。国民には戸籍は必須です。皇族は日本人ではあっても日本国民ではないと言えます。差別ではなく区別されています。だからこそ天皇を軸にした日本国家という世界にも例のない抽象的概念が成り立ってきました。
秋篠宮眞子さま持参金1億4千万円で小室圭さん家族の窮状を助ける。
秋篠宮眞子さまの個人的気持ちは、早く入籍し、戸籍が認める普通の日本国民になりたい。皇籍離脱による降嫁です。国民として生きていきたいということだと思います。
だとしたら、生きていくために、などと表現せずに、そちら(皇籍離脱)を中心とした「お気持ち」のほうが、まだわかりやすく、国民に不快感をかもしだすことはなかった。むろん眞子さまに結婚一時金として支払われる1億4千万円(推定)への疑惑はつきまといます。これは本人が拒否してもしなくても支払われる仕組みになっています。
眞子さまの真意は、恋する小室圭さん一家の経済的窮状を救ってあげることができる、というお気持ちなのでしょう。
恋(こい)は盲目(もうもく)《Love is blind》恋におちると、理性や常識を失ってしまうということなのでしょうか。眞子さま「お気持ち」は恋する29歳女性の感情としては生き生きしています。
「お気持ち」の発表に関しては、二人の結婚に懐疑的な秋篠宮文仁親王、父、母、両親の理解を得てとなっていますが、天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下とおなじように見守ってくださっているのか、どうか、詳しくは一切触れられてはいません。
秋篠宮眞子さま「幸せな時も不幸せな時も二人寄り添いあいたい」。
一昨年の2月7日に、私と小室圭さんの結婚とそれに関わる諸行事を、皇室にとって重要な一連のお儀式が滞りなく終了した後の本年に延期することをお知らせいたしました。
新型コロナウイルスの影響が続くなかではありますが、11月8日に立皇嗣の礼が終わった今、両親の理解を得たうえで、改めて私たちの気持ちをお伝えいたしたく思います。
前回は、行事や結婚後の生活について充分な準備を行う時間的余裕がないことが延期の理由である旨をお伝えいたしました。それから今日までの間、私たちは、自分たちの結婚およびその後の生活がどうあるべきかを今一度考えるとともに、様々なことを話し合いながら過ごしてまいりました。私たちの気持ちを思いやりあたたかく見守ってくださっている方々がいらっしゃいますことを、心よりありがたく思っております。
一方で、私たち2人がこの結婚に関してどのように考えているのかが伝わらない状況が長く続き、心配されている方々もいらっしゃると思います。また、様々な理由からこの結婚について否定的に考えている方がいらっしゃることも承知しております。
しかし、私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です。
今後の予定等については、今の時点で具体的なものをお知らせすることは難しい状況ですが、結婚に向けて、私たちそれぞれが自身の家族とも相談をしながら進んでまいりたいと思っております。
この度、私がこの文章を公表するに当たり、天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下にご報告を申し上げました。天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっていることに、深く感謝申し上げております。
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この「お気持ち」全文のなかに、「私」という単語が9箇所も出てきます。
そもそも日本語文章での「私」の多様は違和感をあたえます。私、私、私・・・あなたが中心なのですか。皇族としての国民を主とする視線のオーラが感じられません。日本の皇族システムは『日本書紀』に「民のかまど」の物語が記載されているように、「民」が「主」という思想を代々引き継がれておられます。
眞子さまが皇族として生きられるなら後年この文章を後悔なさるはずです。《Love is blind》?? そういうこともあっての人生でしょうが、早々にお目覚めになることを祈りお願いいたします。
降嫁し小室圭さんの戸籍に入ればもう皇族ではない、普通の国民?? いえそうはいきません。形はそうであっても、戸籍のない皇族としてお生まれになれば、生涯その枠組から逃れることはできない仕組みの証として、拒否しても1億4千万円が支払われます。
それを辛いと思わない、思っても口にしない。それが皇族のみなみなさまです。