女子ボクシング、フェザー級金メダルの入江聖奈選手(21)。8歳からボクシングを始めました。ここまでに13年間、汗と涙をいっぱいながしました。
入江聖奈・・聖奈、ん? 名前の由来は、自動車F1の元世界王者アイルトン・セナのファンだったお父さん入江善昭さんが セナ を漢字にしたのです。入江聖奈さんの攻撃的なボクシングスタイルからジム仲間は、彼女のことをどう猛さで知られる「イリエワニ」と呼ぶ。わお~、ワニみたいな入江かと・・いいえ、イリエワニは名詞です。ワニの中でも人食いワニとして知られるどう猛な怖いワニです。
F1のアイルトン・セナが聖奈の名前由来。その正体は人食いワニ!?
突然、世界一怖いワニ「イリエワニ」の画像ですみません。大のカエル好き、おたまじゃくしが大好きな入江聖奈さんは金メダル決定の瞬間にリングでカエル跳躍をみせたほどかわいい少女、いや(21)だから彼女ですが、その本質は・・イリエワニ! ~。
ま、見た目は人食いワニではなく、かわいいアマガエルちゃんですね。・・青蛙おのれもペンキぬりたてか・・芥川龍之介の俳句の雨蛙ちゃんです。余談ですが、この句は、フランスの小説家ジュール・ルナールの「博物誌」にある詩 ・・青とかげ、 ペンキ塗り立てご用心・・をもじった本歌取りのようです、龍之介はトカゲを青蛙として句にしたのです。
ほら、ね、↑ 入江聖奈さんの金メダルジャンプとそっくりですね。このかわいいアマガエルちゃん、いえ、入江聖奈選手イリエアマガエルの決定的 有効打 はこれ↓です。
ストレート気味の右フックがジョー(顎の付け根)をクリーンヒットしています。一発にとどまらずにフットワーク巧みに左、右と連打で攻めるのがイリエアマガエル、入江聖奈さんです。顔面の急所・有効ポイントはチン(顎の先端)テンプル(こめかみ)ジョーで、こめかみ左右、ジョー左右、チンの5箇所です。
終われば、笑顔で称え合います。殺伐としたムードの男子ボクシングとは異なり、ボクシングのイメージアップにもなります。それを意識せずにやってのける天然キャラもすてきです。
試合を見逃した人、もう一度見たい人は、こちらでご確認ください。
https://www.youtube.com/watch?v=vJU36-zEk0o
・・・あ、どうも~、端(はな)から話が横滑りしました、ごめん。本題は金メダルを得た「ツノガエル」「トノサマガエル」作戦というなんともユニークな戦法とは何か??です。
趣味がカエルの入江聖奈さんにちなんで師匠の日本ボクシング連盟の伊田武志・女子強化委員長(55)・「シュガーナックルボクシングジム」会長・が名付けた作戦です。
写真:伊田武志・女子強化委員長 ジム会長
入江聖奈さんもユニークなキャラですが、伊田武志さんもかなりユニークな方ですね。ボクシングの作戦名に「カエル」の名前をつけた例は古今東西皆無だとおもいます。
入江聖奈「強気のツノガエル作戦」成功で金へ王手
「ツノガエル」作戦は準決勝で使った。題して「強気のツノガエル」です。ツノガエルはピョンピョン飛び跳ねないでじわっと相手に圧をかけます。ドシッと相手に圧をかけるツノガエルに変身。真正面から打ち合い、カウンターの右で打ち返すなど、ひるまず戦う。
準決勝の相手は、19年世界選手権銅メダルの実力者。手数を稼いでくるサウスポーに「相手の左の威力が強くてガード越しでもよろけてしまった」と苦戦した。それでも、慌てず敵を迎え入れて的確にカウンターをヒット。有効打で評価を得た。
(ディリースポーツ8/1)
写真:ツノガエル・・なんか妙に迫力あります。
ツノガエルには8種類属していまし。体の半分が頭と口のような体型、そして旺盛な食欲で獲物を丸呑みする様から、ツノガエル類はパックマンフロッグ(Pacman frog)と呼ばれています。
名前のツノとは、目の上の突起(ツノ)に由来し、Horned frog(ツノの生えたカエル)とも呼ばれています。8種類のツノガエルの中でペットとして流通するのはベルツノガエル、クランウェルツノガエル、アマゾンツノガエルになります。
出典:カエル情報室 https://exoroom.jp/kaeru/2020/10/26/tsunogaeru/
「ツノ」と「目つき」と「大きな口」がじわりと迫ります。可愛い姿ではありません。・・わたしはツノガエルだ・・とおもえば勇気凛々というか、勇気がみなぎります。たしかに、このぼく(tomo)も写真のツノガエルを瞼(まぶた)の裏にイメージしたら強気がみなぎってきました。~。
なるほど、入江聖奈さんは、これで準決勝を制した。そして。
決勝戦は「トノサマガエル」作戦です。
「気がついたら君が代、殿様ガエルです」と入江聖奈
↑ 8/3(火) デイリースポーツの記事見出しです。記事は、
「東京五輪・ボクシング女子フェザー級・決勝」(3日、両国国技館)
日本の入江聖奈(20)=日体大=がネスティ・ペテシオ(フィリピン)と対戦。日本女子として初の五輪で、判定の末に金メダルを獲得した。ボクシングの金メダルは2012年ロンドン五輪男子ミドル級の村田諒太以来3人目の快挙となった。勝利が決まると、入江は両手を突き上げ、涙を流した。
入江はミックスゾーンでの取材に「何も覚えてなくて、気がついたら君が代が流れてた。今日はトノサマガエルになれました」とカエル好き女子らしく、笑わせた。
入江はペットでカエルを飼い、自身のリュックなどもキャラクターに選ぶほどのカエル好き。ボクシングスタイルは「強気のツノガエル作戦」。子どもの頃から指導を受けてきた地元鳥取のシュガーナックルジム・伊田武志会長の教えで、入江がおたまじゃくしから育てるほどカエルが好きなことから名付けられた。ぴょんぴょん跳ねるカエルとは違い、ツノガエルは「どしっとして攻撃力が強そう。相手に圧をかけるという意味」。この日も相手を上回るフットワークで、試合を優位に進めた。
表彰式後のインタビューでは「もう無我夢中で覚えてないんですけど、もう本当13年間出せるように頑張りました」と、振り返っていた。
・・8/3(火) デイリースポーツ・・
本人、入江聖奈さんがコメントしています。
「伊田会長から言われたトノサマガエル作戦の趣旨は分からないですが、殿様になるぞと、強気でいけとのことだったと思います」と続けた。
趣旨は分からないどころか、きっちり分かっていますね。「殿様になるぞ」「強気でいけ」と・・・。作戦大成功といえます。
日本連盟の伊田武志女子強化委員長から伝授された作戦は「詰め将棋をするトノサマガエル」で、カウンターが得意なパワフルなファイターに対し、丁寧に理詰めで攻める意図だったが、入江は「殿様になるぞ、という強気の表れだと思う」と、違う解釈をしていた。
スポニチアネックス 2021年8月4日
と入江聖奈さんは間違った解釈とありますが、そうとは言い切れません。解釈間違いという面白さを拡大解釈しているのは報道側の解釈です。
どうぶつ図鑑 ↓
https://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?species_code=199
|
|
伊田武志女子強化委員長のいう「詰め将棋をするトノサマガエル」は、詰将棋にポイントがあります。詰将棋はそれこそ一手一手が勝負を決めます。無闇矢鱈(むやみやたら)にパンチを繰り出すのではなく適確に有効打を打つ、という意味ですね。そうすれば殿様(チャンピオン・金メダル)になれる!!!
決勝戦の最終ラウンド、入江聖奈さんは有効ポイント箇所を正確に狙いポイントをかせぎました。すごいです。おめでとうございます。
まとめ
入江聖奈さんを13年間指導してきた伊田武志・女子強化委員長 ジム会長が名付けた「強気のツノガエル」「理詰めのトノサマガエル」という作戦をわかりやすく解説しました。
これを身体で実践できる反応力が彼女のすごさだとおもいます。「気がつけば君が代、トノサマガエルになれました」このコメントもなかなか、いいリズムです。おめでとうございます。