相棒新シリーズ①は期待外れ。薫のセリフが単純で右京が浮く

ドラマ「相棒season21」(テレビ朝日系)の初回が12日に放送されましたが、残念ながら、期待外れ、面白くなかったのです。薫のセリフが類型的で単純で右京のセリフが浮いてしまっています。性格の違いを類型的で単純なセリフで処理するとは、単純すぎます。

薫(寺脇康文)のセリフが単純で右京(水谷豊)が浮いている

写真:14年ぶりの再開シーン 薫&右京

水谷豊演じる杉下右京と、寺脇康文ふんする亀山薫の伝説コンビが14年ぶりに復活を果たし、「薫ちゃんおかえりなさい!」「右京さんの言い方が懐かしい」と大きな反響を呼んでいる。

(シネマトゥデイ-映画ドラマの情報サイト)

なるほど、14年ぶりの再開シーンは、軽妙でシャレていましたが・・・その後のドラマでは薫のセリフが、え、そんな単純でいいの? と??マークが点灯してしまいました。

二人を待ち受けていた事件は深刻で辛辣だった。薫の教え子で、サルウィン反政府運動のリーダー的存在だったアイシャ(サヘル・ローズ)を殺さなければ、薫の妻・美和子(鈴木砂羽)の乗った旅客機を爆破するという脅迫文が、薫の元に届いたのだ。しかも、同じような脅迫を受けた人が薫の他に5人も。その中には外務省幹部の厩谷(勝村政信)も含まれていた。

その脅迫への対応に右京と薫の意見は対立する。アイシャ1人の命と乗客150人の命を天秤にかけようとする薫を「ならば(アイシャを)殺しますか」と一喝する右京。しょせん右京は他人事だと言い「こざかしい推理なんていりません!」と叫ぶ薫。頭脳派と肉体派、冷静と熱血という、特命係の原点である相棒関係が初回から提示された。

アイシャの自己犠牲によって旅客機の爆破は阻止され、薫と美和子は無事に再会。だが、初回はそこまでで、脅迫事件の動機も犯人もわからないままだ。第2話に続くことは事前に告知されていなかったので、SNS上には「早く次が観たい」「続きが気になって仕方ない」「あと1週間待つなんて!」と来週を待ち望むファンの声があふれている。

(シネマトゥデイ)

「こざかしい推理なんていりません!」と叫ぶ薫。頭脳派と肉体派、冷静と熱血という、特命係の原点である相棒関係が初回から提示された。・・・

「こざかしい推理なんていりません!」と叫ぶ薫

このような単純なセリフは、たしかにひと言で、冷静(右京)と熱血(薫)を区分けできますが、シラケます。薫のバカさが際立ちすぎて右京が浮いてしまっています。それなら、このようなセリフを使わずに演技、アクション、立ち居振る舞いで処理すべきです。寺脇康文なら可能だと思います。一工夫も二工夫もすべきです。ひと言ではシラケます。

ドラマが特別番組は大げさになり、どうしても細部が大まかになりがちです。

そもそも飛行機爆破予告の設定に無理があったといえます。現実感がありません。

パート②を観るかと問われると・・見る・・と応えてしまうのは?

以上、創りが雑になった①ですが、もう見ないかというと、いえ見ます、と応えてしまうのはなぜか? はい、それは、、、

第1話では(薫が)親善大使としての盛装のみ。また、サルウィンに渡航した際に警察を退職している薫が、どういう経緯で右京の相棒に戻るのかも不明だ。本当の意味での「相棒の再会」は、スーツ姿の右京の横にフライトジャケット姿の薫が佇んだときだろう。第2話でそれが見られるのだろうか

シネマトゥデイ(文・早川あゆみ)

つまり、大げさな特別番組ではない一時間番組での日常の薫と右京になれば、セリフも気の利いたものになるのではないか、という期待です。

まとめ

相棒シリーズのおもしろさはセリフにあります。

①は飛行機爆破予告という荒っぽいドラマゆえんのセリフ(細部)が大まかになった。

②以降の気の利いたセリフに期待したい!

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