山歩きはじめの一歩『歩き方』(山と渓谷社)読んで試すか迷います?

体力に自信がない私でも、そんなにラクラク歩けるの?

長い書名です・・山歩きはじめの一歩『歩き方』体力に自信がない私でも、そんなにラクラク歩けるの?・・39文字もあります。でも表紙のイラスト、題字などのレイアウトに惹かれました。

しかし、ページを開きつつ、ある疑問が頭から離れません。

そもそも「歩き方」を学ぶ必要があるのか、ないのか、という問題です。二足歩行が今できているあなた、赤ちゃんの時に歩き方を手とり足取り教えてもらいましたか? いいえ! ですよね。

は~い、ここよ、こっち♪ などと手を差し伸べてもらい、ヨチヨチふらつきながらお母さんお父さんの所へ着いてみんなで大はしゃぎ、ですよね、おそらく。

その延長で成長し大きくなりました。大人になってから美しい歩き方とか健康法に凝ったりしてああだこうだと学びはじめる方もおられますが、そうではないと歩き方を学ぼうなどとはいたしませんよね。

登山、山歩きにしても歩き方を教えてもらったことは一度もありません。高校、大学、社会人と山岳クラブを経てきました。冬山も岩登りもやってきましたが、歩き方がどうのこうのなどは話題にもなりませんでした。

とにかく実践あるのみです。

この本『歩き方』には「体力に自信がない私でも・・・」などとありますが、自信がなければ体力をつければいいのです。

高校時代はグランド一周(300メートル)カエル飛びを反復とか。早朝ランニング、深夜ランニングなどは各自の自主トレです。腕立て伏せ、腹筋、懸垂もやります。

大学時代は砂袋を詰めた50キロのリュックでボッカ訓練・・へたばって動けなくなるまで行う。真夜中起床!で叩き起こされボッカ訓練再開。

社会人クラブでは登り始めからリーダーが凄いスピードで歩き、着いてこれない者は定例山行にも参加できない。自主トレで鍛える。私自身は体力は虚弱なので密かな自主トレでカバーしてきました。

体力に自信がないので歩き方でカバーしようなどはあり得ないのです。登山、山歩きは長時間におよび体力を消費します。想像以上に体力を必要としています。一も二も三も、四の五の言わず体力が一番に必要です。

歩き方といっても人それぞれ体格も違います。柔軟性も異なります。骨格も違います。筋力も異なります。白鵬のようなお相撲さんと井上尚弥のようなスレンダーボクサーに同じ山歩きの方法を教えてはまったく意味がありません。

ですので山岳部や山岳会では「歩き方」は各自、自由なのです。「歩き方」を勉強しても効果はない、どころか、おそらく逆効果でしょう。一歩一歩が気になり、その気になることがストレスになります。ストレスは体力を奪い、普段の一・五倍くらいの体力を消費することになります2時間半で歩けるルートで3時間半ほどかかったりもします。

読み物としては面白い・・山歩きはじめの一歩『歩き方』(山と渓谷社)

山歩きはじめの一歩『歩き方』(山と渓谷社)を読み物として楽しむのはいいと思います。

しかし「歩き方」をそのまま試すのは・・・??です。 かえって疲れることになると思います。

あなたには、あなたの、歩き方が、あります。

どんなに不格好でも、それが、私の歩き方であり、あなたの歩き方です。

読み物としてはこの本・・・山歩きはじめの一歩『歩き方』(山と渓谷社)・・・面白いし、「歩き方」の解説も懇切丁寧です。勉強にもなります。私はこの本を寝る前に読みますが・・・なぜか1,2ページでこてんと寝てしまうので、なかなか読了にならない(笑)

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