コロナウイルスと共存の覚悟を。バイキンマンもアンパンマンと共生?

コロナウイルスとは8000年前から一緒に生きてきました。ウイルスをゼロにすると人間は地球から消えます。

神戸大学大学院農学研究科の中屋敷 均教授がこうおっしゃいます。ウイルスは人間の生存には欠かせない。胎盤生成にはウイルスの役割が必要です。侵入してきた男性異分子を排除しないのもウイルスの働きです。ウイルスがいないと子供は誕生しないのです。ウイルスのおかげで人類は進化できました。

世界は・・・新型コロナウイルスで大騒ぎです。

世界中が、米英仏中露、亜細亜、欧州も北米南米も豪州も、どこもかしこも都市を町を国を封鎖して緊急非常事態宣言です。マスクをしなさい、人と人は2メートル離れなさい。外出禁止。交通網遮断。恐い恐い、戦いだ戦いだ、これは戦争だ—命がけの戦争と声が大きくて高い人が称賛されます。

ウイルスと戦争して、ウイルスを抹殺すれば、人類は滅亡します。この世界は人間の時代が終わります。

コロナウイルスとは8000年も前から一緒に生きてきました。

バイキンまんだってアンパンマンと共生しています。

おれはすてきな ばいきんまん ♪

世界はやがておれのもの

ばいきんまん ばいきんまん

おれはすごいぜ ばいきんまん ♪

アンパンマンはお腹の減った人には自分の顔、あんぱんを分け与えます。自己犠牲が好きなアンパンです。ばいきんまんは自分の欲望に懸命の悪役です。

アンパンマンとばいきんまんは「善と悪」「プラスとマイナス」のようですね。切っても切れない、共に生きてゆきます。

作者のやなせたかしさんは、ばいきんまんは「怠けたい、いたずらをしたいという人間の欲求不満を表現している」「ばいきんまんは時にはいいこともする。悪に徹しきれないところがある」「決してばいきんまんは死ぬことはない。人間が風邪を一度ひいて、またかかるように、やられても平気な顔をして次に出てこられる」と話しておられたそうです。

・・・おお、コロナウイルスのようですね。

単純で間抜け、短気な面もあり、そこを指摘されると大声で「うるさい、うるさーい!」と言って激怒し、理性が切れ、冷静さを失ってアンパンマンたちに襲いかかってくる。

他人を騙すことが多いが、ばいきんまん自身も騙されやすく、映画『キラキラ星の涙』ではドロンコ魔王にあっさり騙され彼に協力してアンパンマンたちを倒そうとしており、アンパンマンたちとドキンちゃんの説得にも全く聞く耳を持たなかった。相手の挑発や煽動に乗せられやすい傾向にあり、あざみちゃんの悪口にも人一倍反応しやすい。

その一方でかなりの努力家でもあり、アンパンマンを倒すためにはどんな苦労も惜しまず、幼少より密かにトレーニングに明け暮れている。出典(Wikipedia)

しかしウイルスは医学生物学では黴菌(ばいきん)ではありません。

黴菌とは、、

物を腐敗させたり、人畜の病気の原因となる、有害な微生物の通俗的な呼称。–大辞林 第三版–。人体に有害な細菌などの微生物の俗称。物を腐敗させ、病気のもととなるもの。転じて、きたないものや厄介もののたとえ。–日本国語大辞典–。

ではウイルスは、、

最も簡単な微生物の一種。核酸として DNA か RNA のいずれかをもち、タンパク質の外殻で包まれている。動物・植物・細菌を宿主とし、その生合成経路を利用して増殖するものが多い。濾過(ろか)性病原体。ウィルス。ビールス。バイラス。–大辞林 第三版 –。

分かりやすいのは↓

–ヘルスケア > 妊娠・子育て用語辞典 >–。

ウイルス (ういるす)

人や動物の細胞に入り込み(=感染)、自分の細胞を強制的に複製、増殖させる微生物。このため宿主になった人や動物には病気の症状が出てきてしまいます。ウイルスは電子顕微鏡でないと見えないほど小さいサイズです。

ウイルス (ういるす)

人や動物の病気の原因などになるもの。自分では増えることができず、人や動物などの「宿主」の体内の細胞にもぐりこみ、自分のコピーをつくらせ、悪さをします。

また、のどなど粘膜で悪さをするウイルス、腸の中で悪さをするウイルスなど、それぞれ、ウイルスには「好みの場所」があったりします。インフルエンザやはしか(麻しん)、水ぼうそう(水痘)などの病気は、すべてウイルスによるものです。

厚生労働省委託事業 薬剤耐性(AMR)対策 ホームページには、、

ウイルスとは

細菌の50分の1程度の大きさで、とても小さく、自分で細胞を持ちません。ウイルスには細胞がないので、他の細胞に入り込んで生きていきます。ヒトの体にウイルスが侵入すると、ヒトの細胞の中に入って自分のコピーを作らせ、細胞が破裂してたくさんのウイルスが飛び出し、ほかの細胞に入りこみます。このようにして、ウイルスは増殖していきます。

ヒトに病気を起こすことがあるウイルスとして、インフルエンザウイルス、ノロウイルスなどが知られています。風邪(普通感冒)はさまざまなウイルスが原因となります。

ウイルスは大きさや仕組みが細菌と異なるので抗菌薬(抗生剤、抗生物質)は効きません。抗ウイルス薬はまだ少数しか開発されていません。

ウイルスは一般的に病原体というイメージ。それは誤解です。

写真:新生児。ウイルスの働きで誕生できます。

・・・なるほど、なるほど・・・細菌でも見えないのにその50分の1ですから日常感覚ではまったく捉えることはありえませんね。だから、恐いんだと仰っしゃりたいのでしょうね。

しかし、上述のようにウイルがいなくては人類は地球上から消えます。

ウイルスは、一般的に病原体、つまり“悪いもの”というイメージがありますが、それは大いなる誤解だといえます。

染色体外因子の研究を専門とする神戸大学大学院農学研究科の中屋敷 均教授がおっしゃいます。

「ウイルスがいたからこそ人間はここまで進化できた。ウイルスがバイ菌の中に含まれて表現されることがあります。しかしウイルスは『菌と呼んでくれるな』と思っているでしょうね」

ヒトゲノム(人間の遺伝情報)の45%が、「ウイルス」や「ウイルスのようなもの」で構成されているのです。:出典:EMIRA(株式会社KADOKAWA、東京電力ホールディングス株式会社、株式会社読売広告社の3社で構成する「EMIRA編集委員会」によって製作・配信)。

EMIRA記事「人間と共生する生き物?可能性未知数のウイルスの正体」2018.10.15から引用します。

「ウイルスは一般的には病気の元になりますし、それは事実。一方でウイルスがあるからこそ元気でいられることもあるんです。

例えば、子宮で子供を育てるという戦略は、哺乳類が繁栄できているキモだと言われています。実は、子宮の胎盤形成に必須の遺伝子の一つがウイルス由来のもので、胎盤の機能を進化させる上で重要な役割を果たしていることが知られています。

現在でも、その遺伝子がなければ胎盤は正常には作れません」(中屋敷 均教授)。

「例えばヘルペス(注;ウイルス)のように、それがいることで他の菌に感染しにくくなっている、と報告されているものがあります。あるウイルスのおかげでわれわれの体は他の菌やウイルスに対して強くなる。つまり、ワクチンを打っているようなものかもしれません」

「そもそもわれわれの進化も、そういったウイルスや“ウイルスのようなもの”のおかげで加速されてきた側面があると思います」

—–ウイルスは遺伝子を10個以下、少ない場合は1、2個しか持っていないが、最新の研究では、遺伝子を2500個以上も有する「パンドラウイルス」という巨大ウイルスが見つかったそう。遺伝子数で見れば、小型のバクテリアとほぼ変わらない存在だ。

「今までウイルスは、それを原因とした病気の発生を通して見つかるという歴史でしたが、次世代シーケンサー(遺伝子の塩基配列を高速に読み出せる装置)と呼ばれる技術の発展により、病気を起こさないウイルスというのが生物界に広く存在していることが明らかになりつつあります。

そういったものの中には、病気やストレスに対するワクチンのような効果を持つことが分かったものも少なくありません。

ウイルス研究が進めば、これからさらに“共生体としてのウイルス”の良い面がどんどん分かってくるかもしれません。今からのウイルスの研究は、これまでと一味違うものになっていく可能性がありますし、その動きは既に始まっています」

・・・・・・

ウイルスの良い面がどんどん分かってくるのです。ウイルスは敵ではありません。

・・・・・・

霊長類が出現したのは今から約6500万年前、恐竜が絶滅する少し前と言われていますね。想像もつかない大、大、大昔から人類はウイルスと一緒に生きてきました。これから先もウイルスとは共に生きるのが人類生存継続の不可欠な宿命ですね。

コロナウイルスにヒステリックに狼狽しては人間消滅も!

コロナウイルスにしても何千年も以前から一緒に生きてきました。新型は許せないとヒステリックに狼狽しては元も子もなくなります。どう共生するかがテーマであり、どう戦うかをメーンテーマにしてしまうと戦争などの言葉を誘発します。それではウイルス抹殺、結果、人類消滅という方向に走ることになりますよ、ね。

山内一也東京大学名誉教授(日本ウイルス学会名誉会員、ベルギー・リエージュ大学名誉博士)の著書『ウイルスと地球生命』の「book」データベースにはこうあります。

ウイルスのことを病気の原因で、危険なものとばかり考えていませんか?実はあなたが胎児だったとき、ウイルスはあなたを守る大切な役割をはたしていたのです。地球上には膨大な数のウイルスが存在し、生物の行動や生命の進化に大きな影響を与えていることがわかってきました。これまでの常識をくつがえす、ウイルスの存在意義を考えてみます。

2000年、今まで病原体の塊と思われていたウイルスが、実は人の胎児を守っていることが明らかにされ、人びとに衝撃を与えた。母親の免疫系にとっては父親の遺伝形質は異質な存在であり、普通であれば免疫反応によって胎児内の父親遺伝形質を拒絶しようとするはずである。ところが、拒絶反応の担い手である母親のリンパ球は、一枚の細胞膜によって胎児の血管に入るのを阻止されている。一方でその細胞膜は、胎児の発育に必要な栄養分や酸素の通過は遮らないのだ。長らくこの細胞膜の構造は謎に包まれていたが、2000年にヒト内在性レトロウイルスにあるシンシチンというタンパク質の作業により作られていることが判明した。ウイルスのまったく新しい側面が明らかになった瞬間である。病気の原因とみなされていたウイルスが人間の存続に重要な役割を果たしていることが示されたのだ。

もちろん、ウイルスが影響を与えるのはヒトだけではない。例えばハチ。働きバチには、外敵が現れた際、女王バチを守るために攻撃するハチと逃げ出すハチがいるそうだ。両者の違いは何か。東京大学の久保健雄グループの研究によると、脳内がウイルスに感染しているか否かだそうだ。このウイルスに感染している働きハチは死を覚悟して攻撃行動に出るのである。ちなみにこのウイルスはカクゴ(覚悟)ウイルスと命名されている。

その他にも、ガンと闘うウイルスから、植物に干ばつ耐性や耐熱性を与えるウイルス、二酸化炭素の蓄積や雲の形成に関わるウイルスまで、ウイルスの様々な役割が本書で紹介されている。しかし、これらはまだ氷山の一角にすぎない。地球上には膨大な種類のウイルスが存在することが分かっているが、研究が進んでいるのはヒトや家畜に関するウイルスだけなのだ。海洋に絞っただけでもウイルスは10の31乗個も存在されると言われており(その総炭素量はシロナガスクジラ7,500万頭分!、ウイルスを繋ぎ合わせた場合の長さは1000万光年!)、まさに天文学的な量のウイルスが存在しているにも関わらず、これらに関する研究は始まったばかりである。

出典『ノンフィクションはこれを読め!HONZ』 2012年6月15日掲載)

詳しくは山内教授著書『ウイルスと地球生命』をお読み下さい。

面白いですね、外敵に襲われた働きハチには逃げるハチと逃げないハチがいる。脳内がウイルスに感染している働きハチは死を覚悟して攻撃行動に出る。このウイルスはカクゴ(覚悟)ウイルスと命名されている。カクゴウイルス、ですか。

新型コロナウイルスとは命がけの戦いだ、これは戦争だ、と大声の人の脳内にもカクゴウイルスが入っているのでしょうか笑。

まとめ

海水中には1mlあたり100万個から一億個のウイルスが含まれている。・・・!  海水浴に行っても、恐くて恐くて、泳げない笑  砂浜では家族でもカップルでもマスクして、きちんと2メートル間隔で座り、くっつきすぎる違反だと監視所から笛が鳴る。

↑ これって、現実・・? やっぱり頭がコロナだよ~!

写真:四国JR予讃線のアンパンマン列車。

おれはすごいぜばいきんまん ♪

くしゃみハライタカゼコンコン

そいつはおれのとくいわざ

おれはすごいぜばいきんまん

悪いはかっこいい

悪いは強い

ダン ダン ダダン

ダン ダン ダダン  ♪

四国JR予讃線を走る「アンパンマン列車」ではアンパンマンとばいきんまんは横並びで一緒に座って、同じ歌を合唱♪しますよ、

ね。愉快です、楽しいです。アンパンマンとばいきんまんは戦争はしません。一緒に生きてゆきます。

コロナ、コロナで思い出すのは太陽コロナです。コロナウイルスの名称は太陽コロナからの連想です。

写真:太陽コロナ。100万度以上の想像を絶する高温ですが、このコロナのおかげで私たちは生存できています。

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