ボクシングは怖いスポーツです。
生と死の狭間で争うタイトロープを渡るような緊張感に満ちています。
ま、文学でいえば純文学系といえると思います。観客はエンターテイメントでもボクサーにとってはエンターテイメントではありません。
↑(2020年12月31日東京・大田区総合体育館。WBO世界スーパー・フライ級タイトルマッチ・・井岡一翔・田中恒成戦。8回TKO勝ち井岡)
ナックル(拳・・指の第三関節)だけで相手を打ちます。失神させれば勝ち。knockout・・KOを狙います。相手を失神させるのが目的のスポーツは他にはありません。
プロレスや他の格闘技とちがい脚も投げ技もつかえない。
しかも打つポイントが相手の体の上半身全面のみに限定されています。
ここという瞬間にインファイト(接近)しないとパンチは効かない。つまりその瞬間は相手にとってもチャンスです。
井岡一翔&田中恒成戦では、田中が速いストレート(腕を直線で伸ばす)、井岡がフック(肘を曲げて弧を描いて打つ)主体でした。フックはストレートよりも踏み込みます。
この踏み込みの一瞬の決断と速さと距離感に井岡一翔選手は天才的な鋭さをもっています。すごいです。群を抜く実力です。この天才が何をグチャグチャやっているのか・・・タトウだ、マリフアナだ・・と、32歳にもなって、喝!!
井岡一翔に「マリファナ」「ドーピング」疑惑 ・・デイリー新潮の4・26日配信ニュースをきっかけに大騒ぎです・・はっきり言って、ボクサー井岡一翔選手(32)はもうアメリカなどのタトウもマリファナもOKの海外へ出るのが最良の選択肢だと思います。
日本の国内でJBC(日本ボクシングコミッション)相手にタトウだ、大麻だ、合法マリファナだと喧嘩しているより大きな国アメリカで羽ばたいてください。旅に出よう、井岡一翔!!
関連記事:井岡一翔は脇腹と左腕のタトウをわざと見せJBCと喧嘩?
井岡一翔は、JBC相手ではなく世界の選手と戦へ!
今回のドーピング疑惑真相は錯綜して藪の中のごときです。スポーツ紙はむろん朝日新聞はじめ産経、読売新聞などなどが、
A検体はあるがB検体はないとかあるとか、媒体によって内容が異なる状況ですね。
そこで出ました! Yahooニュース自体が・・総まとめの取材記事を掲載してくれました!
井岡一翔のドーピング禁止薬物”大麻”検出でJBCが緊急事情聴取予定も広がる疑念と困惑
配信 THE PAGE
THE PAGEとは、ソフトバンクグループ傘下のヤフー株式会社が運営する、ニュース配信マスメディアです。 https://news.yahoo.co.jp/articles/31089aa3976c264e4261e247fe21ff78908d5f3c
各マスコミの報道が出揃った後の記事ですから信頼性は高いと思います。以下はこの記事を前提に書いています。
ドーピング検査で大麻(マリファナ)を含む複数の禁止薬物の陽性反応を示していたことが26日、THEPAGEの取材により明らかになった。
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禁止薬物の陽性反応! 使っては「違反」の薬物です。スポーツという特定のジャンルの場での禁止です。
ただし「違法」ではありません。大麻(マリファナ)が反応しても、大麻は大麻所持が違法であり使用は検挙も逮捕もできない。警察は動けません。
JBCのドーピング検査は、主に試合後にJBC職員が立ち合いのもと尿を摂取、専門機関に検査を依頼する。その際、尿はA検体とB検体の2つに分けられる。今回の陽性反応は一度目のA検体の簡易検査によって出たため、その後、詳しくA検体の再検査を行い結果が出るまでに時間はかかった。
ドーピング違反の“シロクロ“をハッキリさせるための再検査に必要なB検体がすでに警察に押収されて消滅しているため、再検査は不可能の状態
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井岡一翔は「合法」の大麻成分薬品を使用していたと主張
この記事では井岡一翔サイドの主張がよくわかります。
井岡の代理人である服部真尚弁護士によると、井岡自身が事情聴取も受けた。警察からは「ドーピング検査で大麻が出た」と伝えられたが使用していた合法のオイルの大麻成分が検出された可能性はあるという。
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うん?? ↑ 使用していた合法のオイルの大麻成分?? 「the page」を離れて調べてみました。合法のオイルの大麻成分とは何か・・。
これです。CDBというオイルです。
引用元: https://www.travelbook.co.jp/topic/66820 Travel Book ライフスタイル
井岡一翔選手はこのCDBを使用していた!と語っています。
どのような効果や副作用があるのでしょうか。
CBDは人体の身体調整機能に働きかけ、免疫調整や感情抑制、神経保護、運動機能に効果が見込める可能性があるとして、研究が進められています。
副作用には、強い眠気や下痢、食欲の減退、イライラ感などです。一人一人の体質にもより、人によってはアレルギーを引き起こす可能性もあります。(Travel Book ライフスタイル)
・↑ 免疫調整や感情抑制、神経保護、運動機能に効果が見込める・・。
もっとも、合法と称して販売する商品の中に麻薬などの規制薬物が含まれていた例もあります。・・・。
薬物依存症リハビリセンター 琉球GAIA http://ryukyu-t.com/beginner/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88/
CBDオイルはCBD商品の中でも一番メジャーな商品のため、 比較的手に入れやすく、専用の道具が不必要なので手軽に始めやすいことが特徴 です。CBDオイルの使用方法でおすすめなのは、直接舌の裏側に垂らす方法。90秒ほどで口腔内の粘膜から吸収され、毛細血管を通って消化器官や肝臓から血液内に入るので、直接飲み込むよりも吸収がよく、作用効率が良いです。また、塗って使用することで局所的な効果も期待できます。
(Travel Book ライフスタイル)
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う~ん、しかし合法だと言っても大麻成分を含む薬物を使えば疑われるのは・・承知のはずではないでしょうか。むろん、わかっていて使用した・・となると、これもタトウと同様でJBCへの挑戦?かもしれませんね。対応に苦慮するJBC、さて最終的にはどうするのか?
大麻の使用は逮捕できない。所持現行犯なら検挙!
大麻は所持の罪はあるが使用の罪はない。
つまり尿検査で陽性が出ても、それは使用であり所持ではない。
・・と、ヤフコメ欄にも指摘がありました。
今後、井岡一翔選手が大麻を所持していたらもちろん検挙、逮捕、となりますが、他の覚醒剤などの使用証拠がない現状では警察やJBCに井岡一翔選手の選手生命を奪う合法的な力はありません。
もっともドーピング検査での違反はあります。昨年12月の試合に関してはJBCで処分は可能ですが・・・。
JBCが井岡一翔選手のドーピング違反で・・で処分に踏み切るのか、どうか。
まとめ
タトウ禁止は時代遅れとか、マリファナの何が悪いとか・・・。
このような、せせこましい争いよりも、アメリカに行きたいなら行ってボクサーと戦ってください。日本の井岡一翔ではなく世界の井岡一翔として羽ばたくべきです。
しかし、日本でも試合をするなら・・日本の大人の常識を意識し学ぶべきだと井岡一翔ファンの一人として切に願います。
大人って? 何? 自分が格好よいと意気がらないことですね。自惚れはいいいが、その自惚れが社会の感情にどういう影響があるのかを考えられる。
いつまでもガキみたいな真似するな。男はいつかは大人にならなきゃなんない。己さえ良けりゃイイってのは大人じゃないんだ。
(引用・イザベラの薔薇 伊集院静著 )
タトウやマリファナに頼るしかないほど怖いのか、リングが。…わかります。怖いです。普通の神経では耐えられないほどです、ね。たしかに。緊張感の反動で勝利の後にリング上で(むせび泣き)したこともある井岡選手です。本来はナイーブ(飾り気がなく純朴、精神的に未熟)な気性です。
怖いのをわかって一歩踏込で打つ井岡一翔選手の 天才的鋭さ をタトウだ大麻だと子供じみた行為の悶着で無駄にしなでください。
迷ったら旅にでよ。ボクサーなんだから、アメリカへ。旅は子供を大人にします。