芥川賞『1R1分34秒』町屋良平、Amazon口コミ?酷評

『1R1分34秒』は、一勝三敗1分けの四回戦ボクサーの物語です。

2018年下期の第160回芥川賞受賞作『1R1分34秒』(町屋良平)を読みました。Amazon 本 でみますとボコボコに叩かれて可愛そうです・・・後述。

『1R1分34秒』は、一勝三敗1分けの四回戦ボクサーの物語です。四回戦ボクサーは一応プロライセンスはもっていますが、本物のプロとはまだまだ言い難いレベルです。強いアマチュアボクサーは6回戦以上からのデビューとなります。

ちなみにプロボクシングの1R(ラウンド)は3分です。3分戦い1分休みをくり返します。4回戦なら4R戦います。

久しぶりにいわゆる純文学系の小説を読みました 。

本の帯(おび)にデカデカ「芥川賞受賞作」とピンク文字で訴えています。さらに帯びは、「なんでおまえはボクシングやってんの?」」とあります。おいおい、それって、「ボクシングは人生のご飯です」の ながれ でいうと、「なんでおまえはご飯たべてんのや?」といっしょじゃないか? と絡みたくなる。

さらに「自分の弱さを持て余すぼくが世界と拳を交えたとき」・・とありなす。世界と拳(こぶし)ぃい? 世界チャンピオン・タイトルマッチにチャレンジするというのか!

一勝三敗1分けの四回戦ボーイなのに・・・。ありえない。

本の帯って有効なんですね。帯? うーん、帯って何なのか?

・・「書籍の表紙・箱に巻く帯状の印刷物。その書籍の内容・特色の簡単な紹介、批評の一部などを記す。帯。俗に腰巻ともいう。」・・三省堂『大辞林』。 腰巻、女の和装下着のことですよね。下着が本の表紙に巻いてあるのだとおもうと・・。

本筋から逸脱してすみません。文句を言ったり絡んだりに意味はありませんね。著者の町屋さん自身がこんなふうにコメントされています。

出版社ミシマ社ミシマガ編集部のインタビューに応えて・

・「なんていうか、いるじゃないですか、すぐ反論するとか、流行っているものに対してすぐに欠点を言うとか。そういう、ある意味のしつこさが悪い面に出ていたと思います。」・・

表紙カバーのヘッドギアをつけたボクサーの絵がなかったら、素通りして、店の奥の健康本コーナーに参じたとおもいます。この画、右フックの画、リアルです。装画者は・・ダイスケ・ホンゴリアン・・とあります、装丁は、新潮社装丁室(丁の字でなく、巾ヘンに貞ですが)だそうです。うまい装丁です。

グラフィックデザイナーのダイスケ・ホンゴリアンさんには、座布団5枚と万歳三唱。 ダイスケ・ホンゴリアンさんって? いやぁ気になります。ダイスケ・ホンゴリアンTシャツというものがあるそうですが、ご本人のキャリアなどはわかりません。

いやいや、本筋は芥川賞受賞作『1R1分34秒』(町屋良平)でした。

町屋良平とは? 経歴、プロフィールは? 年齢は謎?

・小説家。

・東京都台東区出身。

・埼玉県立越ヶ谷高等学校卒。

・武蔵大学人文学部卒。

・「青が破れる」第53回文藝賞を受賞しデビュー。同作で第30回三島由紀夫賞候補。

・2018年、「しき」で第159回芥川龍之介賞候補。第40回野間文芸新人賞候補。
・生年月日: 1983年 ?月?日。(年齢 36歳?)

三島由紀夫賞候補、芥川龍之介賞候補、野間文芸新人賞候補・・とメジャーな賞ばかりの候補連続のあとに本命の芥川賞受賞・・たまたまの一発屋さんではない平成時代最後の年の受賞者、本物の純文学作家なのです。

三島由紀夫賞は新潮社、野間文芸新人賞が講談社、芥川賞が文藝春秋社・・前回は候補にとどまった文藝春秋社ははらはらしていたとおもいます。

しかしほかの社が候補にとどめおいてくれたおかげで今回の受賞がさらに燦然と輝くわけです。有望新人作家と文藝春秋社はがっちり握手です。受賞第一作はもちろん当社でと・・うれしい打算も混じっての話になります。

あ、それから、生年月日: 1983年 ?月?日。(年齢 36歳?)・・って???は、なんだあ・・。町屋さん本人が秘密にしているということだとおもいます。生年月日占いが嫌い? 九星気学とか星占いとかで勝手に占われるのが嫌いなのか?

そういうレベルの話ではなく、作家という虚構の世界で生きてゆくのだから、我が正体なんて関係ない・・という考えかもしれません。

もしかすると1983年も嘘かもしれませんね。ま、いいです。それは。大作家三島由紀夫さんもホントは大正生まれなのに昭和1年とサバを読んでいたりの例もあります。え~もっと10年くらいサバ読みの作家も~。あ~、誰? おもいだせません。おもいだせば書きます。

まとめ

筋立ては上の冒頭に書いたとおりです。淡々と筋はすすみ、表題の「1R1分34秒」に関する試合については、、、最終頁に1行だけの記述です。え? 終わり? という印象的なラストです。

ボクシングファンとしてはそこを期待したのですが、こっちは文学ですから、月並みの興味なんかノックアウトされてしまいます。がっかり、が正直な印象でしたが、、。

しかしその一方、町屋さんのデビュー作、ボクシング小説、「青が破れる」(第53回文藝賞を受賞)をみたくもなりました。

ところで、

たまたまAmazonでこの『1R1分34秒』の★ 評価を見ましたら・・・。

・期待外れ

・村田選手が褒めていたが

・賞をもらうにはいまひとつ

・痛い

・主題が分からない

・物語はいいのだけど。。。

・まぁ好きな方もいるでしょう

・・・と、ま、ボコボコに叩かれていました。

・・・そこまでボコボコにされることは、ない、と思います。

顔の見えないAmazon顧客のことです。純文学にはあまり関心のない人たちが「芥川賞受賞作」というブランドに惹きつけられて読んだのでしょう。

新潮社、講談社、文藝春秋社という出版大手が揃いも揃って期待度◎の町家良平です。専門家筋の評価はぶっ飛び抜けて高いのです。

それにTwitterでの評価はぐぐっぐと高いのです。

烏合の衆の小賢しい感想などはぶっ飛ばす勢いの文章&作品を期待します。

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