野党攻撃を逆手にとった安倍政権の非常手段とは？
学校休校を指示した安倍政権の判断、思惑に関する情報です。
佐藤 優（まさる）・元外務省主任分析官・の指摘です。「現代ビジネス」（講談社）に掲載中です。
安倍首相が全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請する考えを表明したのは２０２０年２月２７日です。突然のことに賛成反対の両論がかまびすしかったが、実施は全国、粛々と行われました。政権のパワーがあってのことですね。
余談です・・２月２７日って、旧約聖書「創世記」ノアの方舟に記載されている大雨の降り始めた日。神様の怒りがこの日から４０日間続きます。
詳しくは関連記事コロナ終息宣言は4月上旬ノアの方舟法則
話、元へ。
なぜ？ 安倍首相は、学校閉鎖を要請したのかを「現代ビジネス」（講談社）で佐藤優(まさる）さんが語っておられます。
・佐藤優（まさる）：「政府は感染拡大を封じ込められていない」と野党に攻撃されるだろう、と安倍政権は予測した。それなら、真逆の「やり過ぎなくらい厳しく規制する」政策を出さないといけない。それが小中高・特別支援学校の休校要請だったと私は思います。
・佐藤（まさる）：すると野党は「やり過ぎだ。閉鎖までする必要はない」──現に、立憲民主党の蓮舫さんはそう言いましたよね──と言わざるをえない。これで「政府の対応が甘いんじゃないか」という批判は萎んでしまったんです。
う～ん、たしかに、蓮舫さん、よく通るキンキン声で叫んでいました。蓮舫さん、笑顔はあんなにチャーミングなのに、野党の顔になると、どうして、あんなに怖い顔と声になるのでしょうか。いっそ、自民党、政権与党に、鞍替えしてみたら・・・いいね、いいね。え～と、蓮舫って所属政党は今はどこ？ あ、立憲民主、かあ。立憲民主を脱藩したら、東京都知事選挙にも勝てると思いますよ、保守票が動きますから。・・・。
延期された東京オリンピックの”顔”・・・小池知事がいいのか、蓮舫知事がいいのか。
中国、韓国へのコロナ入国規制の遅れは習近平国家主席がらみ。
・佐藤優（まさる）：・・・中国・韓国からの入国規制も、これはもともと引き出しに入っていた。中国からの入国規制をかける場合は、習近平国家主席もかかりますよね。・・・国家元首だけを除く、ということにはできない。ですから、習近平さんの訪日延期が決まったその日に、引き出しに入っていたものを出したんですね。
ほ～、う—、すごい、ですね。これが政治ってものなんですね。大衆の感知できないところでガバメント（政治）はダイナモ（熱源、発電）を発っし社会を動かしていますね。
・佐藤（まさる）：それから今、検査を十分にやっていないじゃないか、という批判がありますよね。
反政権側、左派系はず～と言い続けています。
感染者数を隠蔽するために検査をしていないという批判もあります。
元首相鳩山由紀夫さんなどは検査積極的な韓国を見習えなどと発言しています。
・佐藤（まさる）：お医者さんの数も看護師さんの数も保健所の数も、限定されている。そうすると、治療を重視するか、検査を重視するかは、トレードオフなんです。片方を増やせば、もう片方が減る。
注；トレードオフ（英: trade-off）とは、何かを得ると、別の何かを失う、相容れない関係のことである。Wikipedia
・佐藤（まさる）：日本の場合、通常の季節性インフルエンザの死者数は、たとえば2018年だと3325人です。これはお医者さんが「インフルエンザが死因」と書いた数です。関連死を含めたら1万人を超えるといわれている。それと比べた場合、特に新型コロナの致死率が高いわけじゃないんですね。ということは、発症した可能性のある人に検査に来てもらって、亡くなることがないように治療に全力を挙げるというのが、日本政府の選択だった。その分、人手が足りなくなりますから、検査は疎かになるわけです。
与野党の”コロナ対策休戦協定”に持ち込んだ政府与党の戦略。
・・・ところで、日本は中国ではないですから、野党やマスコミが常に反対反対と叫びます。これでは、やっかいなウイルス対策が進みませんが・・・しかし、
新型コロナウイルスの急速な感染拡大に備えて「緊急事態宣言」を可能にする新型インフルエンザ対策特別措置法改正案は１２日午後の衆院本会議で、与党や立憲民主党などの賛成多数で可決された。１３日の参院本会議で成立する。（時事通信・配信）
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新型インフルエンザ対策特別措置法改正案・・・与党や立憲民主党などの賛成多数で可決ということは・・・なんと、佐藤優さんの解説では、新型コロナ対策では安倍政権と野党との間で 政治休戦 が成立したことになるのです。与野党一致して共同で対策に乗り出すのですからキンキン、キャンキャン叫べなくなります。
ふ～ん、びっくりです。
まとめ
でも、よかったと思います。
危機管理に与野党対決では何もできないですからね。
政治的な舵取りって大変なのがわかりました。ホリエモンチャンネルで堀江貴文さんも言っています。恐怖がすぎて経済が萎縮してしまうと、そっちのほうが人命被害も大きく増えることになる・・・と。政権の舵取りがうまくいかないと一大事です。野党、マスコミの皆さんもよくよく考えてくださいね。・・・政治がコロスのか、コロナがコロスのか・・・。