舞台『家を壊す-他、短編-』初日直前に急きょ上演中止 作・演出の谷賢一氏にハラスメント行為の告発 出演予定の南果歩(58)が胸中
12/16(金) 1:17配信 Yahooニュースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/afd35faad3a83aaf968bc3f1a717c36207eeae5e
南果歩は被害者女優大内彩加の胸中全文に共鳴した
え? 南果歩も被害? ではなく、性的ハラスメント被害を告訴した劇団女優大内彩加(29)の胸中の想いに共鳴したということです。
写真:南果歩
舞台『家を壊す-他、短編-』の公式サイトが、15日深夜に更新され、あす16日から上演する予定だった公演について、作・演出の谷賢一氏への告訴ならびにハラスメント行為の告発があったことを踏まえて中止にすることを伝えた。
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同作品への出演を予定していた南果歩は15日深夜、自身のツイッターを更新。「皆さまにお知らせです。『家を壊す』急遽、公演中止となりました。福島で生み出す演劇に意義を感じていました。本当に残念でなりません。しかし、演出の谷賢一さんを提訴した方の並々ならぬ心情を思うと、これは致し方ない判断だと思います」としたためた。(Yahooニュース)
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演出家谷賢一がなにをどうしたかは、性ハラスメント被害者大内彩加が以下の文章に克明に記しています。
写真:大内彩加
全ての人たちへ
2022年12月15日 14:51 https://note.com/saika_0702/n/ndccf29034690
全ての人たちへ
私、大内彩加は自分が所属する劇団DULL-COLORED POP主宰谷賢一を提訴いたしました。
ずっと願っていました。誰かが谷を告発することを。
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私は2018年6月から谷に「日常的に胸やお尻を触る」「卑猥な言葉をかけられる」「卑猥な内容のLINEが送られてくる」等の性加害を2021年3月まで受け続けました。もっと深刻な、辛すぎる性加害もありました。詳細は訴状に記載しています。
それ以外でも谷はエントラップメント型ハラスメントや環境型パワーハラスメントを行い、「稽古中に飲酒をしながら稽古をする」「酩酊状態で稽古場に来る」「性的な演出を演者の許可を取らず行う」「若い役者・スタッフを複数人の前で怒鳴りつける」「女性キャストに肩を揉ませる」「女性を必ず自分の隣に座らせる」「物に当たる、態度に大きく不快感を出しながら稽古をする」「急に人を叩く、蹴る」等の、ここには書ききれないハラスメント行為を行ってきました。
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もし、もしこれが「大内彩加」が受けた被害ではなく「皆さんの大事な、かけがえのない大好きな人」が受けた被害だったらどうしますか?「そういう人はいないなあ」という方は自分自身が、もしくは推しや応援している誰かがそのような被害を受けたら、と考えてみてほしいです。
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訴状は自ら公開はいたしませんが、皆様ご自身で請求をすれば全文読めます。裁判も傍聴できますので是非お越しください。
今は私自身、裁判やうつの治療・通院で手一杯ですが、いずれハラスメント相談員の資格を取り、自分にとって必要な勉強をしながら、演劇業界で少しでも加害者、被害者を出さない取り組みが出来ればと行動していきたいです。
そして、お芝居もたくさん、たくさんしたいです。なによりお芝居がしたいです。誰もが安心してお芝居が出来て、お客様の元に届けられるように。お客様も心置きなくお芝居を楽しめる、そんな環境作りをしたい。その一心で動いています。どうか、皆様のお力を貸してください。
そして見届けていただけますと幸いです。(2022年12月15日 大内彩加)
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演出家谷賢一は女優大内彩加の訴えを全面否認
演出家谷賢一は女優大内彩加の訴えを全面否認しています。
・大内さんの発言は事実無根
・大昔にハラスメントをしていたことはあったが、2016年に自分がハラスメントを
受けて以降心を入れ替え、それ以降は気を付けてきた。
私が彼女に対し訴えにあるような行いはしていない
・全公演の中止が決定したが納得いかない
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大内 彩加(おおうち さいか)プロフィール
大内 彩加(おおうち さいか)29歳
所属劇団:DULL-COLORED POP
出身地:福島県飯舘村
身長:169cm
趣味:食品サンプル集め、ポケモンカードゲーム、推し活
俳優。までい大使。
中学生の頃から放送部に所属し、学生ながらにナレーションや司会をプロの現場にて経験。高校時代にはNHK杯高校放送コンテスト全国大会に朗読部門で出場。専門学校東京ビジュアルアーツ声優・俳優学科、青二プロダクション付属養成所青二塾にて芝居を学ぶ。2018年の福島三部作第一部『1961年:夜に昇る太陽』への出演をきっかけに、DULL-COLORED POP劇団員となる。
東日本大震災にて被災した経験を活かし、震災関連の公演や方言指導に携わりながら故郷の大使も務める。
主な出演歴(ドラマ・映画・舞台・司会等出演歴50以上につき割愛)
2015年 48HFP第一回東京大会
主演女優賞・キャラクター賞・楽曲賞・優秀賞2位 受賞
「鯉に恋しよっ♡」主役 錦鯉真奈夏役
2016年 「機動捜査隊216・6絶てない鎖」若村役
2018年「平成仮面ライダー20作記念仮面ライダー
平成ジェネレーションズFOREVER」
2018年、2019年、2021年 DULL-COLORED POP
福島三部作・第一部「1961年:夜に昇る太陽」三上昭子役
2021年 DULL-COLORED POP
「丘の上、ねむのき産婦人科」マキハラマキ役/マキハラマサト役
2022年 DULL-COLORED POP 『プルーフ/証明』キャサリン役
↓詳しいプロフィールやポートフォリオはこちら↓
役者 | 大内彩加 Saika Ouchi (stkham1008.wixsite.com)
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演出家谷賢一のプロフィール
作家・演出家・翻訳家。1982年、福島県生まれ、千葉県柏市育ち。DULL-COLORED POP主宰。Theatre des Annales代表。
明治大学演劇学専攻、ならびにイギリス・University of Kent at Canterbury, Theatre and Drama Study にて演劇学を学んだ後、劇団を旗揚げ。「斬新な手法と古典的な素養の幸せな合体」(永井愛)と評された、ポップでロックで文学的な創作スタイルで、脚本・演出ともに幅広く評価を受けている。
2013年には『最後の精神分析』の翻訳・演出を手掛け、第6回小田島雄志翻訳戯曲賞、ならびに文化庁芸術祭優秀賞を受賞した。また近年では海外演出家とのコラボレーション作品も多く手がけ、シディ・ラルビ・シェルカウイ『PLUTO』(シアターコクーン)、アンドリュー・ゴールドバーグ『マクベス』(PARCO劇場)、デヴィッド・ルヴォー演出『ETERNAL CHIKAMATSU』(梅田芸術劇場/シアターコクーン)などにそれぞれ翻訳・脚本・演出補などで参加している。
2016年よりセゾン文化財団よりジュニア・フェローに選出され、支援を受けている。
近年の代表作に、梅田芸術劇場/シアターコクーン『ETERNAL CHIKAMATSU』(脚本)、『オーファンズ』(翻訳)、あうるすぽっと『TUSK TUSK』(演出)、KAAT『ペール・ギュント』(翻訳・上演台本)、PARCO『マクベス』(演出補)、東宝『死と乙女』(演出)、シアターコクーン『PLUTO』(上演台本)、DULL-COLORED POP『夏目漱石とねこ』(座・高円寺)・『河童』(吉祥寺シアター)、Theatre des Annales『トーキョー・スラム・エンジェルス』(青山円形劇場)、東京グローブ座製作『ストレンジ・フルーツ』、『モリー・スウィーニー』(シアタートラム)などがある。
写真:谷賢一
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まとめ
演劇の世界はそういう世界だというわかったふうの思慮は捨ててください。
むろんどんな世界にも悪はつきまといます。しかし、悪は悪ときちんと認識しないといけない時代です。
大内彩加さんの胸中全文に感動しました。拍手です。