週刊新潮、あじさい・ブルーインパルス・検察の悪事を列挙(6月11日号)

目次

2020年6月11日号の週刊新潮はとてもおもしろかった。まずは巻頭グラビアの写真がいい。あじさいがこんなにもうつくしい花だとはおもわなかった。

グラビア写真・みちのくあじさい園(岩手県一関市)撮影 田中和義氏

鎌倉あじさい寺のあじさいも見た。北鎌倉の明月院のあじさいも見た。何度もみた。路傍のあじさいもいっぱい見た。でも、このグラビア写真のほうがよっぽどかうつくしい。

空を仰げばの写真・撮影 本田武士氏

つづいて、「空を仰げば」、いいキャプションです。観ながら撮られている人人といっしょに空を仰いでいる心地がします。なんで空をか? はい、ブルーインパルスです。

うわ~、人がいっぱい。あの時あの時間、こんなにもたくさんの人人が東京駅前にあつまっていたとは知らなかった。みんなおなじ空を仰いでいたのです。野党(立憲、国民、共産)の方々はブルーインパルス感謝飛行を一斉非難で蓮舫(れんほう)さんは「なんの意味があるのか」などと、意味のわからない、コメントを出しました、けれど、人人は空を仰いでときめきの時をすごしていたのです。蓮舫さん、いっしょに空を見上げましょう。
関連記事・何度でも見たい!ブルーインパルス感謝飛行。なぜ?感動するのか。

特集記事

・「小池知事」 驚嘆の「風を読む力」・・・記事はおもしろいけれどパス。7月の都知事選では小池圧勝予測ばかりで自民都連も候補擁立見送りでおもしろくない。ホリエモンさんが出ても2位争いではおもしろくない。選挙にゆく気がしない。

・安倍と小池 手打ちに不満 菅がかき乱す都知事選・・・キャッチはおもしろい。でも、やはり小池ダントツ圧勝の現状がおもしろくない。検察! ぼ~として朝日新聞などと組んで安倍政権打倒などとはしゃいでいるくらいなら、お得意の証拠捏造でいいから小池容疑者取り調べでも、やれるものならやって、ください。おもしろくなるから。

・「常識」が喪われた「コロナ後に」戻る原点・・・真正面、正眼の構えから面打ちのような硬派記事です。執筆者は佐伯啓思・京都大学名誉教授です。おもしろいで片付けてはもったいない。牛のように反芻してでも消化したいくらいです。喪われた過去の美徳、カムバック、といってもどれくらいの過去にもどればいいのかがテーマです。命第一の「一元的な価値観の支配」でいいのか。・・かつては「太く短く生きる」とか「義のためには命を惜しまず」といった武士道的なやせ我慢の道徳観も同時にあったのではなかったか。
週刊大衆やアサヒ芸能や女性自身や女性セブンでは絶対あつかわない記事です。週刊文春でもあつかえない、週刊新潮ならでは、かもしれません。

コラム

・生き抜くヒント 五木寛之 コロナの風に吹かれて・・・コロナの影響で新刊二冊が出版延期になり、全国各地で予定されていた集会や行事など九件がキャンセル、9月10月も流れそうで計12件が飛ぶことになる。御年88歳目前とはおもえない現役ぶりはおどろくばかり。もっとびっくりは、この際とばかりに夜型人間から昼型へ移行した! 作家生活55年、ずっと朝に寝て夜起きてきたのに、朝に起きて夜に寝るに変えた。88歳での生活革命です。さらば夜よ。世界は変わったのだ。

・・・ああ、読みだしたらきりが無いので一挙に巻末コラムへ。

・変見自在 高山正之 正義漢か・・・これは貴重な保存しておきたいほどの記事です。正義漢のはずの検察がいかにたくさんの証拠捏造や法律違反をしてきたかが述べられています。戦後のGHQ政策で作られた現在の検察の有り姿は異様、異常、である。

江戸の町奉行所では与力が検事、判事、弁護士まで兼ねていた。おぉ与力かぁ。GHQは司法省を解体し、裁判は司法に、検察は法務省にと分けたが・・判検交流とかでズブズブ交流をつづけ、しかも、与力がもっていた”人が人に裁かれる心情”という心根をわすれ、人を服従させる権力という魔女にとり憑かれた。事件をしらべて起訴し裁くまでの流れを手にしたものだから敵なしである。

財田川事件(昭和25年)では検察は、自白とズボンの血痕を証拠として提出、司法はそれを採用し死刑判決を下したが、後にまるっきりの捏造証拠であることがバレた。田中角栄を逮捕、有罪にしたロッキード事件も検事と判事の馴れ合いが生んだ許しがたい誤判事件である。検察は逮捕決め手となる供述をアメリカ・ロッキード社から得たいと最高裁に頼み、反対尋問なしの供述という違法な手をつかった。全日空社長は検察の筋書きどおりに供述しなかったので半日間、立ったまま壁に向かわされた。大阪の地検特捜部は厚労省の村木厚子逮捕のために押収したフロッピーディスクを勝手に都合のいいように改竄した。

黒川検事長定年延長にはロッキード事件で違法のかぎりをつくした堀田力、松尾邦弘ら検察OBらが大反対した。

日本の司法に泥を塗りまくった彼らが

今さら正義漢ぶる姿は十分笑える。と高山正之氏

ま、怒りをおさえて巻頭グラビアにもどれば、ほっこり、できます。ありがとう。

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