記者会見で【新説】上久保靖彦教授って何者?コロナ第二波は来ない?

ノーベル賞の京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授も注目の上久保靖彦教授とは?

コロナの第二波はこない~三密OK~コロナ対策は無用~とびっくりの【コロナ新発見】を記者会見で発表した京都大学・上久保靖彦教授とは何者でしょうか。

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ノーベル賞受賞者である京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長は、日本の新型コロナウイルス感染拡大が欧米に比べて緩やかな理由があるはずだとして、それを仮に「ファクターX」と呼んでいる。山中氏がその候補の1つとして言及したのが、京都大学大学院の上久保靖彦特定教授と吉備国際大学の高橋淳教授の研究成果だ。ウイルスには最低でも3つの型があり、それぞれの特性や感染経路によって国ごとの感染者数や致死率の違いを説明しようという「新説」だ。実は、この新説はすさまじい政治的破壊力を秘めている。

(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

山中伸弥教授が唱える「ファクターX]の一つとして注目されています。

まず上久保靖彦教授略歴です。

1986年(昭和61年)高槻高等学校(大阪府高槻市)卒業。
1996年(平成8年)兵庫医科大学医学部を卒業。
1999年 京都大学大学院医学研究科に進学。
2003年 血液・腫瘍内科学専攻修了。
2004年 米国立衛生研究所(米国立ヒトゲノム研究所)博士研究員。
2010年 東京大学医学部附属病院無菌治療部・東京大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学第6研究室(血液研究室)室長。
2012年 大阪大学大学院医学系研究科遺伝子治療学講座・助教。
2013年 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻検査技術科学コース准教授・癌創薬イノベーション研究室の室長。
2018年 京都大学, 医学研究科, 特定教授

研究関連・受賞歴。

2009年 NIH FARE award受賞。
2011年「日本白血病研究基金」の研究賞を受賞。
2018年 第一回兵庫医科大学緑樹会学術奨励賞受賞。
2019年 日本白血病研究基金 令和元年度研究賞受賞。

医師でもあり研究者でもある上久保靖彦気教授が急に注目されるようになったのは2020年7月27日の記者会見です。以下、記者会見事前の資料からの引用です。

【記者会見】第二波は来ない~新型コロナウイルスに対する知見~

〜 《7月27日13時半よりル・ポール麹町「エメラルド」にて開催》〜
2020年7月27日13:30より、奥村康(おくむらこう)順天堂大学医学部免疫学特任教授(医学博士)、上久保靖彦(かみくぼやすひこ)京都大学特定教授による、新型コロナウイルスに対する緊急記者会見を開催。

長引く自粛ムードの中、新型コロナウイルスに対して日本社会はどう対処すべきなのか。免疫学の最高権威と、集団免疫理論のパイオニアが、日本社会復活のための大胆な提言を行います。

登壇者プロフィール
◯奥村康(おくむらこう)順天堂大学医学部免疫学特任教授(医学博士)

昭和17年6月 島根県生まれ。
千葉大学医学部卒業 同大学院医学研究科修了 医学博士
米国スタンフォード大医学部・東京大学医学部を経て、
昭和59年 順天堂大学免疫学教授、
平成12年 医学部長、
平成20年4月 順天堂大学大学院アトピー疾患研究センター長。
免疫学の国際的権威で、サプレッサーT細胞の発見者、ベルツ賞、高松宮奨励賞、安田医学賞、ISI引用最高栄誉賞、日本医師会医学賞受賞等々。

◯上久保靖彦(かみくぼやすひこ)京都大学特定教授

昭和42年生まれ。平成8年兵庫医科大学医学部卒業。
京都大学医学部附属病院の研修医や兵庫県立尼崎病院(現・兵庫県立尼崎総合医療センター)血液内科専攻医を経て、平成11年京都大学大学院医学研究科に進学。血液・腫瘍内科学専攻を平成15年3月に修了。平成16年から5年間米国立衛生研究所(米国立ヒトゲノム研究所)博士研究員。
平成22年東京大学医学部附属病院無菌治療部・東京大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学第6研究室(血液研究室)室長。
平成24年より大阪大学大学院医学系研究科遺伝子治療学講座の助教などを経て、平成25年より京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻検査技術科学コース准教授・癌創薬イノベーション研究室室長。
平成30年12月から現職の特定教授。
NIH FARE award、「日本白血病研究基金」の研究賞、第一回兵庫医科大学緑樹会学術奨励賞、日本白血病研究基金 令和元年度研究賞受賞。

では、なぜ日本は欧米との比較で死亡者が驚嘆するほど少ないのか?

上久保靖彦教授の【新発見】を20項目、列挙します。

1・・2019年12月に中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスには「S型」「K型」「G型」の最低3つの型があることを発見した。

2・・最初に日本に到来したS型(Sakigake)は、無症候性の多い弱毒ウイルスで、インフルエンザに対する干渉は弱く、2019年12月23日にインフルエンザ流行曲線にわずかな偏向を残したにとどまった。

3・・S型から変異したK型(Kakeru)は、無症候性~軽症のウイルス。中国で蔓延し、日本に到来してインフルエンザ流行曲線が大きく欠ける結果を20年1月13日に起こした。

4・・ウイルスは武漢で変異して重度の肺炎を起こす武漢G型(typeG、Global)となった。そのため1月23日に武漢は閉鎖された。

5・・中国・上海で変異したG型(欧米G型)は、まずイタリアに広がり、その後欧州全体と米国で大流行した。一方、G型は日本にも到来したが、死亡者数が欧米諸国より2桁少ないレベルにとどまった。

6・・G型ウイルスによる日本の死亡者数は欧米と比べて少なかったのは日本政府が3月9日まで入国制限を厳しく設定しなかったからだ。

2019年11月から2020年2月28日の間の中国から日本への入国人数は、184万人と推定されている。武漢閉鎖のアナウンスがなされる直前に500万人もが流出し、武漢から成田への直通便で9000人も日本に入国したという武漢市長の報告がある。その結果、S型とK型の日本への流入・蔓延が続いていた。

7・・S型とK型の日本への流入・蔓延が続いて日本人の間にS型・K型の集団免疫が成立した。

8・・K型の侵入に対して体内のTリンパ球が反応して獲得する「細胞性免疫」がG型への罹患を防いだので日本人の死亡者が少なかった。

9・・日本と同じく中国人の大量流入があった韓国や台湾、香港、シンガポールなどでも同様の集団免疫獲得があり、死亡者が少なかった。

10・米国やイタリアなど欧米諸国はウイルスを水際で防ごうと2月1日より中国からの渡航を全面的に禁止したためにK型の流入は大きく制限された。

11・欧米でもS型はすでにかなり蔓延していたが、S型の「細胞性免疫」は、G型の感染を予防する能力に乏しかった。

12・G型に感染した際に致死率を上げるのはS型に感染した履歴であることを明らかにした。

13・「S型への抗体によるADE」と「K型への細胞性免疫による感染予防が起こらなかったこと」の組み合わせによって、欧米諸国ではG型感染の重症化が起こり、致死率が上がってしまった。

14・K型への細胞性免疫が成立した場合、後に続くG型ウイルスの感染が予防される。

15・G型に対する抗体の有無を検査する際に、K型への細胞性免疫獲得の有無を検証しなければならないことを示唆している。しかし現在は細胞性免疫が獲得されているかどうかの検証がなされていない。

16・免疫を維持するためには、適度にウイルスに曝露して免疫を維持するという「ブースター効果」(追加免疫効果)が必要であることを明らかにした。

17・新型コロナ対策として「ロックダウン(都市封鎖)」は効果がない。

18・「中国からの入国制限」をしなかったことが、日本人のK型の集団免疫獲得につながり、G型の感染拡大、重症者・死亡者の増加を防いだ。

19・「PCR検査を拡充せよ」との主張が間違っていることを立証した。

20・「三密(密閉、密集、密接)の回避」「人の接触を8割減らす」は新型コロナウイルスの重傷者・死亡者の抑制とは関係がないことを明らかにした。

まとめ

上久保靖彦教授の【新発見】により、日本や韓国、台湾など東南アジア諸国が共通してコロナ死亡者が欧米との比較で少ないことが【新発見】されました。この発見を現状の社会が受け入れるかどうかが問題です。世界的にほぼ定着している新型コロナウイルス対策への完全なアンチテーゼ(反対)になるからです。

とくに一般人にもわかりやすい命題の一つである上記列挙のうち「16」・・・免疫を維持するためには、適度にウイルスに曝露して免疫を維持するという「ブースター効果」が必要・・・つまり、マスク・三密・ソーシャルディスタンスは必要がない! 適度にウイルスを体に入れたほうが良い! 驚くべき新発見、新学説です。すでに一部専門家などからは「コロナウイルスとは共生するしかない」との指摘や主張はされていましたが、全体的には否定の方向で世界は動いてきました。

冒頭に紹介した「この新説はすさまじい政治的破壊力を秘めている」(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)という指摘はまさに正鵠を射ていると思います。

ですから、なおのこと、政治の出番ではないでしょうか。上久保靖彦教授の話では、すでに安倍総理には説明したそうです。・・・。

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