小池百合子知事については批判、非難ばかりが話題になっていますが、実はなかなか凄腕の政治家です。実績をあげています。凄いです。お手柄です。世界的評価低迷していた東京を世界金融センター【3位】に押し上げていました。1位ニューヨーク、2位ロンドンです。コロナ騒ぎのパフォーマンス人気だけではありません。たまたまではなく知事就任以来の課題の一つでした。
~う~ん、個人的には、○化粧のナントカもあって辟易というか、このお方はあまり好かんわ、と。しかし、これだけ批判非難されても動じないのはなぜかと調べてわかったのが政治的実績のすごさです。
写真:小池百合子批判の本『女帝小池百合子』(文藝春秋社)
定例記者会見で小池知事は世界3位と述べたがコロナ騒ぎに埋没。
在ロンドン国際ジャーナリスト・木村正人氏が、『香港“陥落” 安倍首相と小池都知事は若者やバンカーを受け入れ、東京をアジア一の金融センターに』という記事で紹介しています。
3月26日、英シンクタンクZ/Yenと中国総合開発研究所が発表した「世界金融センター指数」で東京が香港、シンガポール、上海をごぼう抜きして前回の6位から3位に躍り出ました。
「世界金融センター指数」が最初に発表されたのは2007年3月。年2回のペースで発表されており、今回は27回目。東京は4位から5位、6位とランキングを落としてきただけにニューヨーク、ロンドンに次ぐ3位は快挙でした。
yahooニュース (木村正人 東京をアジア一の金融センターに)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200701-00186070/
米国と中国の対立、米中デカップリング(分断)による香港市場の低迷低下という外的要因ももちろんありますが、偶然の成果ではないのです。小池知事就任の2017年時点ですでにこの戦略を発表していました。
以下は2020年3月27日の小池百合子知事の定例記者会見から引用です。(yahoo小池知事記者会見全文書き起こしからの引用)
当日の記者会見はコロナウイルスに終始し、幹事が「ありがとうございます。それでは」と会見終了を告げようとしましたが・・。
聞く耳持たないマスコミに小池知事は戦略を大胆にチェンジ!
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記者会見の終了まぎわに、
小池:あ、すいません、もう1つありました。・・と小池知事が話をつづけました。
小池:
こちらはとてもいいニュースのほうでありますけれども、きのう発表された最新の国際金融センターのランキングで、東京の順位がニューヨーク、ロンドンに次いで世界第3位になったというニュースでございます。これは香港、シンガポール、上海を抜いてアジアで第1位になった、世界で第3位ということであります。東京を再びアジアナンバーワンの金融拠点として復活させる、そして国内だけでなくて世界中から金融関係の人材や資金、情報、技術、これらが集まる国際金融都市にする。
これは私の知事就任して以来の決意でございますが、このたび、平成29年に国際金融都市・東京構想を発表して、これに基づいて、例えば金融系の外国企業を誘致したり、資産運用業、フィンテックと、重点的な対象として取り組んでまいりましたが、海外の誘致拠点の設置にも注力をしてまいりました。また、わが国初めての官民共同の金融プロモーション組織であります、FinCity.Tokyoを昨年新設をいたしております。トップには日銀元副総裁の中曽さんにご就任いただいておりますが、この団体と共に海外でのプロモーション活動を強力に進めているわけであります。
東京グリーンボンドの発行やESG投資の促進、どこよりも早く手掛けた東京都でございます。これらの構想に基づいて、これまでにない施策の展開を行ってきた。その成果が国際金融センターとしてアジアナンバーワンの地位ということで出てきたかと思います。構想に基づいて多様な取り組みが実を結んだ結果と、大変うれしく思うところでございます。
ただ、細かく見ますと、今回は上海、シンガポール、香港といったアジアの有力都市の中で1番になったと言っていますけど、差はわずかなんです。それから、熾烈な国際都市間競争ということでございまして、東京が引き続きこの地位を保っていくということのためには、施策の展開の手を緩めることは決して許されないと考えておりますし、また引き続き構想に基づくさまざまな施策を着実に展開していきたいと、このように考えております。ということで4点、私からお伝えいたしました。すいません、どうぞ。
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これはたしかに”うれしいニュース”でしたが、会見の記者たちの頭の中をすどおりしたのでしょうか、ビッグニュースとしては扱われなかったのです。マスコミもネットも、世をあげてコロナウイルスの話でもちきりとなっていったのです。
小池防衛大臣55日で退任は、守屋武昌次官の収賄罪逮捕を予見?
その後の小池知事の”コロナ・パーフォーマンス”は世間の波風、空気に合わせての戦略だった。民主主義国家では、民主、民が主、です。世間の支持、応援のない政治家では政治力が発揮できませんからね。民の関心はいまコロナに集中している・・・人気取りと批判されてもいいという割り切りがないと選挙に勝ち残れない。つまり政治力がつかえないわけですね。この切替のすばやさ。知事選では自民党に対立候補を見送らせた実力。おみごとです。
手段としてなら民意におもねるのも政治家です。ただし朝日新聞が民意とおもって尻馬にのる立憲民主党やその他野党や自民党石破茂議員では政治腕力は発揮できません、と思います。
文末「まとめ」に記しましたが2007年(平成19年)7月4日 – 防衛大臣に就任( – 8月28日)・・・55日で辞任。・・・「防衛省の天皇」と呼ばれた守屋武昌事務次官に退官を申し付け反発した守屋氏による官邸や自民党を巻き込んだ大騒ぎに・・・省内を混乱させた小池大臣の引責退任と報道されましたが、その後に守屋武昌氏は収賄罪で逮捕起訴され実刑判決を受けています。
先見の明というか、勘がいいというか。
~う~ん、意に反して・・小池百合子、礼賛(らいさん)となってしまった笑;
政治家は結果ですからね。ま、いいか。結果を出している小池百合子知事は東京都知事としては、いまのところ救世主と言っていいと思います。
知事就任前の3年間は、カルロス・ゴーン依頼でフランスのルノー社で社外取締役を務めています(出典:事業構想大学院大学 2017年4月号特別インタビュー 小池百合子東京都知事が目指す 東京大改革と日本の針路 https://www.projectdesign.jp/201704/interview/003519.php)。多彩さをさらにどう発揮するのか二期目に注目しましょう。
写真:前回
写真:今回2020・7・05 コロナで万歳三唱なし。
まとめ 経歴&著作など。
経歴 出典:Wikipedia 注:色マーカー筆者です。
1971年(昭和46年) – 甲南女子高等学校卒業。関西学院大学社会学部に入学(中退)。
1976年(昭和51年) – カイロ大学文学部社会学科卒業
1979年(昭和54年) – 日本テレビ『竹村健一の世相講談』キャスター就任( – 1985年3月)。
1985年(昭和60年) – テレビ東京『マネー情報』キャスターに就任。
1988年 (昭和63年) – テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』初代メインキャスター。
1992年(平成4年)7月 – 参議院議員に初当選(日本新党公認・比例区)。
1993年(平成5年)7月 – 衆議院議員に初当選(日本新党公認・旧兵庫2区)。
8月12日 – 総務政務次官に就任( – 1994年4月28日)。
1994年(平成6年)12月10日 – 日本新党解党、新進党結成に参加。
1996年(平成8年)10月 – 衆議院議員に再選(新進党公認・兵庫6区)。
1997年(平成9年)12月 – 新進党解党。
1998年(平成10年)1月 – 自由党結成に参加。
1999年(平成11年)10月5日 – 経済企画総括政務次官に就任。
2000年(平成12年)4月 – 自由党離党、保守党結党に参加。
4月5日 – 経済企画総括政務次官に再任( – 7月4日)。
2000年(平成12年)6月 – 衆議院議員3選(保守党公認・兵庫6区)。
2002年(平成14年)12月 – 保守党解党、自由民主党に入党。
2003年(平成15年)9月22日 – 環境大臣に就任。
11月 – 衆議院議員4選(自由民主党公認・比例近畿ブロック)。
2003年(平成15年)11月19日 – 環境大臣に再任。
2004年(平成16年)9月27日 – 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)を兼任。
2005年(平成17年)9月 – 衆議院議員5選(自由民主党公認・東京10区)。
9月21日 – 環境大臣・内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)に再任。
2006年(平成18年)9月26日 – 内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)に就任。
2007年(平成19年)7月4日 – 防衛大臣に就任( – 8月28日)。
2008年(平成20年)9月 – 自由民主党総裁選挙に立候補。麻生太郎、与謝野馨に次ぐ3位。
2009年(平成21年)
8月 – 衆議院議員6選(自由民主党公認・比例東京ブロック)。
10月 – 自由民主党広報本部長に就任。
2010年(平成22年)9月 – 自由民主党総務会長に就任( – 2011年9月)。
2012年(平成24年)12月 – 衆議院議員7選(自由民主党公認・東京10区)、自由民主党広報本部長に就任。
2013年(平成25年)4月 – ルノー社外取締役に就任]。
6月 – 日本ウエイトリフティング協会の新会長に選任(女性初)[188]( – 2016年9月)。
2014年(平成26年)12月 – 衆議院議員8選(自由民主党公認・東京10区)。
2016年(平成28年)7月 – 東京都知事選挙に大臣経験がある初の女性国会議員として立候補し当選。立候補に伴い衆議院議員を自動失職。
8月 – 東京都知事に就任(女性初)。
2017年(平成29年)4月 – 地域政党「都民ファーストの会」の特別顧問に就任。
6月 – 都民ファーストの会代表に就任。
7月 – 都民ファーストの会代表を辞任。特別顧問に就任。
9月 – 国政政党「希望の党」を設立し、代表に就任。
11月 – 希望の党代表を辞任。特別顧問に就任。
2020年(令和2年)7月 東京都知事に再選(得票数、前回を上回る)
著作
単著
1982年10月 『振り袖、ピラミッドを登る』 講談社。
1983年5月 『3日でおぼえるアラビア語』 学生社。
1985年4月 『おんなの人脈づくり サクセスウーマンのPassport』 太陽企画出版。
1994年6月 『永田町ブロードキャスター』 朝日新聞社。週刊朝日に連載した「永田町リポート」と、書き下ろした「日本新党の行方」を収録。
2007年4月 『小池式コンセプト・ノート プロジェクトは「大義と共感」で決まる!』 ビジネス社。
2007年10月 『女子の本懐 〜市ヶ谷の55日〜』 文春新書。
2008年10月 『もったいない日本』 主婦と生活社。
2009年7月 『ふろしきのココロ』 小学館。
2009年10月 『議員と官僚は使いよう』 小学館101新書。
2011年6月 『発電する家「エコだハウス」入門』 プレジデント社。
2014年9月 『自宅で親を看取る 肺がんの母は一服くゆらせ旅立った』 幻冬舎。
共著
1995年12月 パラダイム・ファクトリー著『日本破局のシナリオ 待ったなし、日本再生構想』 新講社。
2001年8月 相澤英之ほか編『一問一答金庫株解禁等に伴う商法改正』 商事法務研究会。
共編集。他の編集者:長勢甚遠、谷口隆義、金子一義、根本匠、漆原良夫。
2001年12月 『対論:テロは日本を変えたか』 広済堂出版。古森義久との共著。
2002年11月 山本一太監修『私が総理になったなら 若き日本のリーダーたち』 角川書店。
浅尾慶一郎、安倍晋三、荒井広幸、石破茂、石原伸晃、枝野幸男、大村秀章、岡田克也、小池百合子、河野太郎ほか29名による共著。
2005年4月 環境ビジネスウィメン懇談会編著『環境ビジネスウィメン』 日経BP社。
小池百合子、染谷ゆみ、善養寺幸子、堤恵美子、キャシー松井、薗田綾子、安井悦子、鈴木敦子、枝廣淳子、崎田裕子、谷みどりによる共編著。
2008年7月 TPL著『東京WOMEN大作戦』 小学館。
小池百合子、猪口邦子、佐藤ゆかりによる共著。
2009年7月 『南地中海の新星リビア 高まる日本への期待』 同友館。畑中美樹との共著。
2013年12月 『異端のススメ』 宝島社。林修との共著。
2015年7月 『無電柱革命』 PHP新書。松原隆一郎との共著。