原爆の父、物理学者オッペンハイマーを描いた映画「オッペンハイマー」が日本でも公開されています。。。
↑ アカデミー賞最多13部門ノミネート ゴールデングローブ賞最多5部門受賞
実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが……。
これ↑「映画 オッペンハイマー」は間違いだらけだという論文が・・・。
映画「オッペンハイマー」はウソに満ちた作品
『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」を下敷きに、オッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描く・・・間違い、というより、史実無視の真っ赤なウソだらけ、と在米ジャーナリスト・草野徹氏が指摘します。
(草野徹・在米ジャーナリスト。1947年北海道生まれ。1970年に早稲田大学第一法学部卒業、時事通信社入社。政治部、外信部、ニューヨーク特派員、外信部次長、ロンドン特派員を歴任して退社、その後米国へ(2001年)
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WiLL(2024年6月号)のタイトルは、
ハリウッドはウソつきだ
本当は真っ赤だったオッペンハイマーの真実
草野氏はこう書きます。
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リベラルの手によるエンターテイメントだとしても、歴史に照らせば内容は空疎と言うほかない。全米の映画公開は2023年7月(日本は2024年3月29日)で、米エネルギー省はその約半年前、国家機密に関わる資格をオッペンハイマーから剥奪した1954年の処分を取り消していた。まるで公開の露払いみたいである。
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映画ではオッペンハイマーの妻キャサリンや弟フランコが共産党員だったことは認めているが、実際には義理の妹や家主、愛人、多くの学生も党員だった事実は無視する。
さらにオッペンハイマーは共産主義の大義に多額の献金をし、共産党の出版物を定期購読し、バークリー校で共産主義者の教授の秘密集会にも出席していた。(242P)
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オッペンハイマーから原爆の情報を受け取った
サンフランシスコのソ連領事館の副領事グレゴリー・ハイフェッツ(KGBの前身であるソ連内務人民部・NKVDの工作員)が、1941年12月にオッペンハイマーに初めて接触した。ハイフェッツは1941年~44年、カリフォルニア州のソ連スパイのトップで、原爆機密の入手が任務だった。
「マンハッタン計画の進展に関する情報をオッペンハイマーや彼の友人から受け取った。口頭や極秘手段で文書も受け取った。彼らはこれらの情報がソ連に渡ることを十分承知の上だった」
「彼はロスアラモス時代、ソ連に核の機密を渡した。これがなければ、ソ連はあれほど早く(1949年に初の実験成功)、自前の原爆を製造できなかった」(244P)
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まとめ
詳細はWiLL6月号をお読みください。
原爆の父・オッペンハイマーは世界の破壊者たろうしたのかもしれません。