中国の習近平(69)とウクライナのゼレンスキー(45)の電話会談に日本のマスコミ各社は大はしゃぎです。しかし、喜びすぎて実態とは距離がありすぎです。ゼレンスキー大統領はロシア軍の完全撤退を交渉条件にあげているーと読売新聞が伝えました。
しかし、
・中国、ウクライナに特別代表派遣へ 習氏がゼレンスキー大統領と電話会談 産経新聞
・習近平氏とゼレンスキー氏が電話協議 ウクライナ侵攻始まって以来初 朝日新聞
・「ゼレンスキー氏との電話会談」でG7広島サミットの機先を制した習近平主席 JBpress
・習主席とゼレンスキー大統領が電話会談 ロシアの軍事侵攻後初 NHK
産経も朝日も、どこもかしこも大国中国が乗り出せば大きな前進とはしゃいでいます。
これでは、 ↓ の疑問が出て当然です。
中露が仕掛ける罠にはまるのか(ウ)ゼレンスキー
ゼレンスキーは、中国はロシアを勝たせるために(参戦以外は)何でもするという基本的な事を理解せず「中国が中立」という夢を見ています。これを中露が巧妙に利用し、連帯プレイでゼレンスキーに罠をかけようとしています。会談の内容は100%プーチンに筒抜けです。
(続く)https://t.co/WNflxP4JdX— グレンコ アンドリー(新刊『ロシアのウクライナ侵略で問われる日本の覚悟』発売中) (@Gurenko_Andrii) April 26, 2023
ゼレンスキーは、中国はロシアを勝たせるために(参戦以外は)何でもするという基本的な事を理解せず「中国が中立」という夢を見ています。これを中露が巧妙に利用し、連帯プレイでゼレンスキーに罠をかけようとしています。会談の内容は100%プーチンに筒抜けです。
読売新聞が伝える電話会談。ゼレンスキーは露軍の完全撤退を求めた
しかし、ただ1社、読売新聞がウクライナ側が示した条件を伝えています。
ゼレンスキー氏、習近平氏に軍事協力停止を要請「ロシアはどんな支援も侵略に振り向ける」
ロシアによる侵略後初めてとなった26日の会談で、ゼレンスキー氏は「あらゆる国がロシアの戦争への協力を控える」重要性を強調した。「武器供与など軍事技術に関する協力も含まれる」と指摘し、ロシアの侵略継続に手を貸さないよう呼びかけた。
ゼレンスキーは習近平の提案は不十分と主張
「ロシアは、どんな支援も侵略の継続に振り向ける」とも語り、対露支援の減少が侵略の早期終結につながると訴えた。
ゼレンスキー氏はロシアとの和平に関し、露軍の完全撤退や全領土の返還などを求める「10項目の和平案」への理解も求め、「領土の妥協に基づく和平はあり得ない」と訴えた。中国の「12項目の提案」はロシアへの全領土の返還要求に踏み込んでおらず、不十分だとの認識を示した発言だ。「この戦争はウクライナが始めたものではない」と徹底抗戦の正当性も強調。露軍が占拠を続けるザポリージャ原子力発電所を巡り、「ロシアは、核や放射線の脅威のない世界に暮らすという全人類の利益を尊重していない」と批判した上で、ロシアに原発からの撤退を迫るよう中国に促した。
ウクライナ大統領府は、会談時間は約1時間だったことも明らかにし、「生産的だった」と評した。電話会談について、米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は26日、記者団に「歓迎する。習氏がロシアの違法な侵略についてウクライナの視点を得ることは重要だ」と述べた。
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NHKは次のようにも伝えています。
アメリカ戦略広報調整官発言
ゼレンスキーが賛同しないと平和への一歩とはならない
アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は26日、記者団に対し「習主席や中国当局がウクライナの考えを知ることは重要であり、よいことだと思う」と歓迎しました。
一方でカービー調整官は「会談が有意義な平和への一歩や提案につながるかどうかは現時点ではわからない」と述べて注視していく考えを示しました。
そのうえで「われわれは平和につながるいかなる取り組みも歓迎する。その平和は持続的で信頼できるものでなくてはならず、ゼレンスキー大統領やウクライナ国民が賛同するものでないかぎりそうはならないと思う」と強調しました。
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まとめ
習近平、ゼレンスキーの電話会談にはしゃぎすぎる日本のマスコミです。会談は会談であり、電話で話し合ったのは事実ですが、根本的にはウクライナ侵略から完全に撤退しない限りウクライナの平和は回復しないのです。
写真:岸田首相、ゼレンスキー大統領と握手会談、必勝しゃもじを贈呈。
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ロシアが武力でウクライナを侵略した。この実態から目をそらしてはいけない。
はしゃぎすぎるマスコミのなかで読売新聞がゼレンスキー発言を伝えています。
なぜか他社はゼレンスキーの要求を伝えません。・・ウクライナに現状での降伏を求めるのでしょうか??
日本は国策としてウクライナの勝利を応援しています。