鎌倉の名所ハイキングコースの「六国見山」(ろっこくけんざん)ですが、山頂展望台は山頂ではないという指摘があり、鎌倉市が山頂表示を撤回し謝罪。。ヘンな騒ぎが2019年にありました。しかし・・地元住民はむかしから展望台の位置を「六国見山」山頂と疑いもなくそうおもってきました。
そうなのです、おもいは間違いない! 展望台は山頂です・・というのが当ブログの解答でございます。
証拠1
↑左端・・・・ 明治二十八子未年五月二十八日建設 とある。
つまり明治時代から、ずっとここ(展望台)は六国見山の山頂とされてきたのです。石碑が建つということは・・その前、ずっと昔からここが六国見山だった!(詳細後述)
名所ハイキングコース鎌倉の「六国見山」山頂をめぐる紛争
↑国土地理院地図
この地図が正確で誤謬がないとしたら、地図上では147.1
の場所が六国見山山頂です。しかし、ここは藪と背高い樹林に覆われて眺望はまたく不可・・一国も見えません。見えるのは足元の麻雀牌(い-まんーすうそーちーまん・・147)での新しい表示。
この147.地点はじつは、本当は円覚寺頂上の「瑞鹿山(ずいろくさん)」です。
円覚寺(えんがくじ)は、神奈川県鎌倉市山ノ内にある寺院。正式には瑞鹿山円覚興聖禅寺(ずいろくさんえんがくこうしょうぜんじ 山号: 瑞鹿山)と号する(Wikipedia)
宗教施設地点を麻雀牌でとは、ちょっとなんでも、とおもいますよ。
六国が見えるのは現在の展望台がある地点ですので、地位域住民や多くの方は、大昔からずっと、ここが六国見山の山頂とおもってきたのです。でも。しかし、地図が正しいと断固主張し鎌倉市に抗議する方が現れ、市が謝罪に追い込まれた。
ここが変だよ、鎌倉市六国見山の山頂は展望台とは別!
ここが変だよ、鎌倉市(4)六国見山山頂は展望台とは別!
https://kitakamayu.exblog.jp/5857305/
↑ このブログには鎌倉市を非難、攻撃する論調が満載です。↓
一見して、六国見山の位置が間違っており、これは意図的に間違えて描いてあると直感しました六国見山は字大船に存在しますが、この公園緑地課の看板では字高野にしてあります。(整備対象の登山道も住宅の位置から見ると、ちょっと怪しげですが、正確な地図を持っていませんでしたので、そこのところは不詳です。)
ご存知のように、六国見山は円覚寺の参道の延長上に位置し、昔から円覚寺の後ろ山として寺から頂上まで百観音(現在、方丈の前庭に安置)が置き並べられていた霊地です。
市が公園整備するには、当然、円覚寺の同意が必要です。その同意を取るのは不可能(かつて開発計画があったとき強烈に反対して市と対立した)と考えて、字高野に頂上をずらせたのでしょう。
こういう姑息な手段をもって、六国見山の標高点の勝手な移動と、地元市民(高野在住の市民)の承諾も得ず(もしかしたら説明会も催していない?)森林公園整備事業を行なうのは、まともな行政ではありません。最大の問題は、山頂の勝手な移動で、これは撤回させるべきです。実際の山頂(147.3m)には手を付けてはならない。
で、、、
【鎌倉市の回答】
鎌公園第935号
平成19年3月30日
篠田健三様鎌倉市景観部公園海浜課長
土屋志郎六国見山森林公園整備計画事業について(回答)
●六国見山山頂の位置について(公園海浜課)
このお知らせ板は、六国見山への山道を利用している方々に工事による通行止めの周知を図る目的で掲示したものです。ご指摘のとおり、山頂の位置は、展望台から北東の位置であることは、承知しております。しかし、展望台に六国見山との道標(別添写真参照)があることなどから分かるように、近隣の住民の方々はその位置を六国見山と認識されていることから、お知らせ板のとおり記載したものです。
公的な市役所が公的な国土地理院地図を論破できずに表向きには謝罪してしまったとおもわれます。
でもしかし、鎌倉市による地元住民への説明会などは行っています。また、「ここが変だよ、鎌倉市(4)六国見山山頂は展望台とは別!」のブログには次のようなコメントが寄せられています。
円覚寺の裏山は瑞鹿山(ずいろくさん)、展望台が六国見山・・地図作成者の間違い!
・・・
昨年私が出たときは、数十人レベルの出席者がいたように記憶しています。結果、トイレ設置計画が撤回されたりしてます。
ご参考まで。
・・・
間違えて・・なのか、意識的なのか、??ですが、
六国見山とは、、六国,6つの国(山頂より「相模、武蔵、伊豆、上総、下総、安房」の六国が望めたことから名が付いた)。一つの国さえ見えない147.1地点を六国見山と表記してはいけません、と、おもいます。地名とそぐわない命名はよくない!
国土地理院地図がそうなっているからと100%正しいとは言えません。
じっさいに歩いてみれば実感としてわかります。
このブログ冒頭の石碑写真明治二十八子未年五月二十八日建設の表は、、、↓
↑ なんだ、富士山が見える富士塚じゃないかぁ、などと軽々にあつかうと罰があたりますよ、、。ここからなら、6つの国(相模、武蔵、伊豆、上総、下総、安房)が見えるのです。・・・6つは見えない5つ、いや甲斐国をいれると・・などの見方も・・ここが、いわゆる展望台山頂です。
まとめ
ここ展望台山頂から南東にのびる稜線を数分下ったり登ったりで147.1地点に着きますが、6つの国が見えるのは、、ここだけです。ここの標高は143.84ですが、眺望抜群です。足元しか見えない147.1の場所より快適なこっちが山頂とあってこそ六国見山の名にふさわしいのです。大昔からの歴史の意識という事実を否定してはいけません、、、。民民の意識、感情を放擲しては世の中は混乱の極みにむかいます。
・・・
ま、そのような紛争はどっちでもいいかも・・かもしれません。あっちも(147.1)こっちも(143.8)六国見山でいいのでは・・山頂が二つの山もあるから・・というのが「双耳峰」説です。
・双耳峰(そうじほう)
頂上がほぼ同じ標高で二つの耳のように並んでいる山の事。鹿島槍ヶ岳の南峰と北峰、谷川岳のオキの耳とトマの耳、筑波山の西の男体山と東の女体山、ニセコアンヌプリの主峰と南峰など全国にある・・。