赤木俊夫氏死因、追い込んだのは朝日新聞・文春やマスコミと野党

自宅近くの山や、ケーブルカーの駅を、あてもなくさまよっていた近畿財務局上席財産管理官の赤木俊夫さん(当時54)。妻の雅子さんが何とか自宅に連れ戻しました。痛ましいです。もう死にたい死にたいとも訴えていたそうです。命の一つが消えたのです、悲しいです、その悲しみには悔しさもあります。

この赤木俊夫氏の名を冠にした「赤木ファイル」・・改ざんされる前とされた後を整理している文書が「赤木ファイル」・・とされています。森友学園をめぐる財務省の公文書問題ですが、安部前首相が朝日新聞名指しで「報道しない自由」で最重要部分に触れていないと非難しています。

そもそもは赤木俊夫氏の自殺原因を知りたい妻の赤木雅子さんがマスコミをつうじて世間に涙ながらに真相究明を訴え、朝日新聞や文春砲や野党がこれに飛びつきました。

週刊文春

↑ 売り切れの週刊文春。

ま、それはそうでしょう。強いもの側を叩く快感の輪は大きくなります。妻が涙ながらに訴えているのです。しかし感情であおるのですから本質、事実はよけいに見えなくなり、どうでもよくなります。つまり目的が打倒政権ありきになります。ま、ジャーナリズム、といえば格好いいですが、本質は好奇心です。感情をあおるのが仕事です。その程度です。現実、事実などは大しては目に入れません。

安部前首相 麻生財務大臣

赤木俊夫氏は「私の雇い主は日本国民。国民のために仕事ができる」と生前知人に話していたそうです。だからこそ「国民」のために森友問題での安倍政権追求を、と朝日新聞などなどが息巻くのですが、国民という言語のつかいかたがヘンですね。

野党筋系の方々が使う国民には政権為政者、キャリア官僚、政権支持者であるその他の多数の国民は除外されがちです。自己の意思に沿わない人は非国民ということになってしまいます。非国民という国民? 国民ということばは不思議ですね。赤木俊夫氏がいう国民はその手の狭義な意味合いではないと思いますが。

近畿財務局一般職員の赤木俊夫氏自死は「うつ病」が起因

赤木俊夫氏

写真:赤木俊夫氏。真っ正直な本来、明るい人。騒動の犠牲者です。

妻の赤城雅子さんが知りたかったのは夫・赤木俊夫氏の自殺原因ですが、そこからはどんどん離れてゆきます。赤城雅子さん自身にしても、朝日新聞、文春砲がいう安部前首相、麻生財務大臣という政界最高権力者が原因だったという結論がほしくなっています。思い込んでいるようです。

そもそも・・今回提出されたのは財務省ファイ518ページであって赤木氏自身が記述したのは「1ページ」しかありません。1ページの記述をファイルとは言い難いですよね。しかもその1ページに記載されている赤木氏文書の重要部分を朝日新聞や文春や野党や赤城雅子さんなどのみなさんは完全に無視していると安部前首相が指摘しています。

これが、そうです。

安部前首相の指摘

「現場として(森友学園)を厚遇した事実はない」

「国有地の減額自体に特に問題はないと考えている」

本省において、議員説明(提出)用に、決裁文書をチェックし、調書の内容について修正するとの連絡受。本省の問題意識は、調書から相手方(森友)に厚遇したと受け取られるおそれのある部分は削除するとの考え。現場として厚遇した事実もないし、検査院等にも原調書のままで説明するのが適切と繰り返し意見(相当程度の意思表示し修正に抵抗)した。

◎本省の修正指示を受け、3月7日午前、速やかに部長に報告。本件事案は本省と協議し当初の定期借地契約を締結している過程等が調書から削除されることは今後の検査院への説明等に支障が生じるため、現場の問題認識として既に決裁済の調書を修正することは問題があり行うべきではないと、本省審理室担当補佐に強く抗議した。

→3月9日、近畿財務局管財部長から局長に報告。今回の対応(修正等)は、本省理財局が全責任を負う。近畿財務局長の責任で対応するとの発言(部長と本省幹部間で話をしたと思われる)。当局は一切修正作業は行わず本省が修正作業を行うとの説明受(納得できず)。

↑ これ、赤木俊夫氏の文章です。赤木さんが対決していたのは上司です。安部前首相や麻生財務大臣とは距離が巨大なくらい離れすぎています。

結論からいえば赤木俊夫氏の自殺は「うつ病」が引き起こしたものです。

注:うつ病者の自殺率は気分障害(うつ病. 等)で6∼15%とされています。​アルコール依存症で7∼15%,精神分裂. 病(統合失調症)で4∼10%。自殺既遂者に対する調査からは、うつ病等の気分障害が自殺の要因として特に重要であることが明らかになっており、厚生労働省における自殺対策においても、その中核となっているのはうつ病対策です。(厚生省自殺・うつ病等対策プロジェクトチームとりまとめ)

赤木俊夫氏を追い込んだのは誰か・・とアゴラ池田信夫氏が指摘

うつ病だった赤木俊夫氏は休職中でした。職場に戻りたいが、戻ると検察に尋問されるのが怖いと嫌がっていました。うつ病らしい正直な思いです。そんなことを怖がるなと励ましては病状は進行し悪化します。周囲はうつ病者の緊張をあおるようなことは避けなければならない。

私の夫、赤木俊夫は2018年3月7日に自死しました。妻の赤城雅子さんのことばです。

2018年3月7日以前に何があったのか?

アゴラ池田信夫氏が述べています。https://agora-web.jp/archives/2051993.html

赤木氏が本省の指示に抵抗したのは、問題の国有地を森友学園に特別に低価格で払い下げる「厚遇」はしなかったからだ。その後の国会質問でも、売却価格が不当に減額されたという結論は出ず、刑事事件にもならなかった。もちろん安倍首相とも無関係だった。

公文書偽造は犯罪であり、それを命じた佐川元局長の責任は重いが、最初に森友事件に火をつけ、あたかも安倍氏が指示して減額させたかのような報道を続けたのは朝日新聞である。赤木氏は、それが誤報であることを当時から知っていたのだ。

赤木俊夫氏が自殺した3月7日の前日のことです・・・。アゴラ池田信夫氏が記述しています。

野党は1年以上にわたって国会で森友問題を追及し、2018年3月6日には立憲民主党の杉尾秀哉議員と小西洋之議員が、財務省に乗り込んで森友の決裁文書を出せ」と要求した。

赤木氏が自殺したのは、この翌日(3月7日)である理財局から決裁文書を出せという命令が出たため、それに抵抗して自殺したものと思われる。彼を自殺に追い込んだ直接の圧力は本省の理不尽な命令だろうが、野党の執拗な追及が引き金になった疑いが強い。

事実無根の「疑惑」を1年以上にわたって騒ぎ続けた責任に口をぬぐって、財務省の責任ばかり追及する野党とマスコミに対して、政府はきちんと反論すべきだ。

朝日新聞の誤報を最初から知っていた赤木俊夫氏

決裁文書すべてが出れば、朝日新聞などマスコミや野党などが問題にしている「森友学園に特別に低価格で払い下げる「厚遇」」はしなかった事実が自分の(赤木氏〕名前で明らかにされる・・・世間でいう安部前首相や麻生財務大臣への非難を自分の名前で否定することになる。自分が矢面に立たされる。うつ病の赤木俊夫氏には恐怖だった・・・といえます。検察に呼び出されるどころかマスコミの集中砲火を浴びることになると予測できたのです。

まとめ

赤木俊夫氏のご冥福を切に祈ります。

///////

「ぼくは職場に復帰したら検察に呼ばれる。

検察は恐ろしいとこや。

何を言っても思い通りの供述を取る。検察はもう近畿財務局が主導して改ざんしたという絵を描いている。

そのストーリーからは逃れられない。ぼくが何を言っても無理や。本省の指示なのに最終的には自分のせいにされる。ぼくは犯罪者や」

「職場に復帰しないとお金がない。でも復帰したら検察に呼ばれる。」

「これまでのキャリア、大学すべて積み上げたものが消える怖さと、自身の愚かさ」

「家内や、家内の家族・親戚にも迷惑をかけることが本当に苦しい」

「まさに生き地獄」

「家内にそのまま気持ちをぶつけて、彼女の心身を壊している自分は最低の生き物、人間失格」

////////

赤木俊夫氏のこのことばをど受け止めればいいのでしょうか。うつ病に悩み苦しむ一人の公務員の声です。赤木さん、あなたの残した事実は事実として残ります。ご苦労さまでした。ありがとうございます。

・・・

追記:

ネット上に次のような冷静に事実を指摘した文章がありました。(Yahoo仕事カタログ)

・・・

8億円の値引きはとっくに解明しています。

赤木氏の「8億円値引きは問題だった」という指摘は、官僚の処理方法についての指摘です。
官僚は「楽をする体質」があり、8億円という金額を決定したのは大阪航空局(国交省)ですが、「ゴミの量が正確に計測されていない」「数式の根拠がない」いわば適当に決められた額なのです。
つまり、国土交通省の官僚から財務省の官僚に至るまでの「官僚の仕事ぶり」に対して赤木氏から発せられた言葉なのです。

新事実って、遺書には何もありませんし、新事実が存在する可能性が無いのです。
近畿財務局員が背任の疑いで捜査を受けた際には、「金額の決定はあいまいだが、利益を得ているわけでもなく行為は背任には当たらない。」とされているのです。

問題が「8億円が値引きされた」とセンセーショナルですが、(金額を別にして)値引きの理由は正当なものだったので犯罪性は無いのです。
また、問題の性格を勘違いされているようですが、一般的に贈賄は政治家が金銭を受け取り便宜を図るのです。
しかし、籠池氏の場合は反対にお金が無く、無理にむりを重ねて小学校の開校をしようとしたのです。
このようなケースでは籠池氏から政治家にお金が渡るのですが、お金がない籠池氏はお金の出しようがないのです。
遺書でも「有力者のつてを利用する特異な方」と籠池氏のことが評されていますが、籠池氏のあり得ない行動で周囲が勘違いしてしまっているのです。
根本を見れば、政治家が籠池氏から迷惑を受けただけなのです。
・・・

あ、もう一つ、改竄(かいざん)ではない! という意見も。

Yahoo仕事カタログ 質問日2018/03/06解決日2018/03/06 質問・・森友加計問題で文書偽造が犯罪扱いされています。でもだったら内部と外部用で2種類用意すればよかったんですか?

回答

決裁書類や稟議書など最終決済の印が押されるまで
訂正・修正など当たり前のことだよ。
決裁前の文書が出てきて決裁文と違うって
当たり前にあることです。
普通の会社でも往々にしてあるものです。
何も目くじらを立てて騒ぐほどのことでもありません。
騒ぐ野党どもは、稟議書や決裁書を
起案などしたことがないんじゃないの?

・・・・・・・・・・・・・・

この世は奇怪なことも、
理不尽なことも、
悲しいことも、
腹立つことも、いっぱいあります。

だからこその人人の世なのかもしれません。病い癒えた赤木俊夫氏が遠いところからこの世をみているかもしれません。あの写真のように少しはにかみながら・・・

生きて
生きて
死に急がなくても

そのときが来ると
かならずお迎えにきます
なんなら私がご案内しましょうか

・・・と。

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